5年前、合唱部員12人が惨殺される事件の起きた聖蘭女学院。事件のあと廃校となった校舎をTVクルーが訪れた。校舎から童謡の歌声が聞こえるという近所の住民の噂の謎を解明する番組取材のためであった。
取材に同行してきた音響分析官の宇田響子(安めぐみ)は、校舎内に立ち込める不穏な空気を察知する。
警察は事件を教師の栗原美咲の犯行と断定し、美咲を指名手配したが、美咲は姿を消したまま事件の真相は謎に包まれていた。響子はディレクターの菱見順一(松尾敏伸)やプロデューサー矢代圭太(津田寛治)の許可を得て、独自の調査を始める。
響子は菱見が入手した事件の資料の分析を開始する。そしてそこからは意外な結果が浮かび上がってくるが、ADの黒川(玉城ちはる)や録音マンの奈良本(小坂真郷)、そして女子アナの瑞希(石坂ちなみ)が、5年前の事件をなぞるように次々と異変に見舞われる。
これが生徒たちを襲った童謡の呪いなのか? 真相に迫る響子の前に、驚愕の事実が露わになる!
こわい童謡 裏の章
監督:福谷修
出演:安めぐみ 松尾敏伸 石坂ちなみ 多部未華子 津田寛治 ほか
2007年7月28日(土)よりテアトル新宿にてレイトショー ほか全国順次ロードショー
2007年/カラー/デジタル/79分
「かごめかごめ」「はないちもんめ」「ずいずいずっころばし」……。成立過程や歴史などに不明な点が多く、歌詞の多義的な解釈の余地がある童謡。特に、不穏な意味を読み取ることも可能なこの“うた”の世界に、深く潜行する“旋律=戦慄”のホラーサスペンスが誕生した!
かつて名門校の音楽室で起きた惨劇。その現場を訪れた音響分析官は、5年前の事件に隠された驚愕の事実に迫る!
主人公の宇田響子を演じるのは、これが待望の映画初主演となる安めぐみ。音のプロフェッショナルである音響分析官という役柄に果敢に挑戦。従来の彼女のイメージを打ち破る演技で期待に応えている。そして響子とともに事件を追うTVディレクター役の松尾敏伸、プロデューサー役の津田寛治らが脇を固めるほか、【表の章】のヒロインを演じた多部未華子が引き続き出演している。
監督は「渋谷怪談」シリーズなどで知られる福谷修。実際の犯罪捜査にも携わる日本音響研究所の協力を得て、リアルな音響分析により事件の謎が解明される物語を展開させる。
この物語では【表の章】で描かれた惨劇の謎が解明されていく。物語を巧みにふたつに分岐させ、さらにひとつの世界観の中に再び掌握してみせる福谷の手腕により、表裏一体のスリリングなデュアル・ムービーが完成した。
ほんとうはこわい“うた”の世界。『こわい童謡』は、幽霊でも心霊でもクリーチャーでもない、まったく新しい童謡ホラーサスペンスである。
- 宇田響子:安めぐみ
- 菱見順一:松尾敏伸
- 内田瑞希:石坂ちなみ
- 正木彩音:多部未華子
- 矢代圭太:津田寛治
- 脚本・監督:福谷修
- 音楽:原田勝通
- プロデューサー:伴野智/柳原祥広
- 撮影:福田陽平
- 照明:中村晋平
- 録音:治田敏秀
- 美術:黒川通利
- 助監督:福田尚子
- 特殊メイク:マイケル・T・ヤマグチ
- VFXスーパーバイザー:柳隆
- 主題歌:「拍動」キリト(ブロウグロウ)
- ノベライズ:竹書房文庫
- コミック:月刊コミックバーズ(幻冬舎コミックス)
- 技術協力:ダイナモピクチャーズ/オムニバスジャパン
- 制作プロダクション:東北新社クリエイツ
- 製作:東北新社/東京テアトル/ジェネオン エンタテインメント
- 配給:東京テアトル