札幌市内の広告代理店に勤める竹中まゆ(平山あや)。小学3年生のときに母親(浅田美代子)が卵巣がんを発症。それ以来、入退院を繰り返す母に代わり、父(三浦友和)とともに家事をこなし、4人家族の竹中家を支えてきた。そのころからだろうか、まわりからは“いつも弱音をはかない、しっかりもの”と思われている。
恋人の新堂(池内博之)とデートにでかける朝、ふとまゆは胸の脇にあるしこりのようなものに気づく。20歳前後の乳がん患者は統計上0%。まだ若いまゆが乳がんになるなんてあり得ない。しかし、母親とともに検査に向かった病院で下されたのは、容赦のない乳がん宣告だった。
まゆは医師に告げる。「どんなつらい治療も頑張ります。でも私、いつか好きな人の子どもを産みたいんです。その可能性だけは残してください」
そして、まゆと乳がんとの闘いが始まった――。
Mayu ―ココロの星―
監督:松浦雅子
出演:平山あや 塩谷瞬 浅田美代子 三浦友和 ほか
2007年9月15日(土)北海道先行公開 9月29日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
上映時間:123分
もし21歳で乳がんになったら――。札幌で暮らす竹中まゆが、ある日突然、直面した現実。『Mayu ―ココロの星―』は、困難に立ち向かうひとりの女性の1年間のココロの成長を描き出す。どんなときでも、しっかり前を向いて、逃げることなく真正面から現実と向き合うまゆのまわりには、いつも大切な家族、友達、恋人がいる。まゆの成長は彼女ひとりの成長ではなく、まわりをも巻き込んで希望の光の道しるべとなる。
『Mayu ―ココロの星―』は、原作者・大原まゆさんの実際の体験に基づいた物語である。「主人公の“死”を描かなくても、伝えられることはいっぱいあるということと、いま、私が生きている意味のある映画にしてほしい」――。そんな大原さんの想いを受け取り、脚本と監督をつとめたのは、『ダンボールハウスガール』『プラトニック・セックス』の松浦雅子。乳がんというテーマに、女性ならではのリアルかつ繊細な視点を持って向きあった。
ヒロインの竹中まゆを演じるのは、タレント、女優として幅広い活躍を見せる平山あや。北の都市・札幌を舞台に、生きる希望を決して捨てることなく前向きに生きるヒロインを熱演している。また、自身も卵巣がんという病を抱えながら娘を温かく見守り、まゆの理想の女性像である母親を浅田美代子、父親を三浦友和が演じるほか、まゆの恋人役には池内博之、元カレ役には塩谷瞬ほか、新旧実力派が脇を固める。
病と向き合ったとき、どう“生きる”べきなのか。乳がんという病を主軸にしながら、本作で描かれるのは“生きる”こと。まゆの凛とした生き方はスクリーンを越えて、観る者すべてに勇気と希望と強さを与えるだろう。
- 平山あや
- 塩谷瞬
- 池内博之
- 京野ことみ
- 若葉竜也
- 於保佐代子
- 芦名星
- Wooh(KAMUI)
- 酒井啓太(バリアスリー)
- 山村美智
- ふせえり
- 蛍雪次郎
- 安田顕(TEAM NACK)
- 小柳友貴美
- 大鶴義丹
- 平田満
- 浅田美代子
- 三浦友和
- 監督・脚本:松浦雅子
- 原作:大原まゆ「おっぱいの詩」(講談社刊)
- 主題歌:DREAMS COME TRUE[何度でも」(DCT Records/NAYUTAWAVE RECORDS)
- エグゼクティブ・プロデューサー:水野清
- プロデューサー:竹本克明
- アソシエイトプロデューサー:藤原慎二/梶野祐司
- 企画推進プロデューサー:柏木富士夫
- ラインプロデューサー:坂上也寸志
- 音楽プロデューサー:伊藤圭一
- 音楽:西村由紀江
- 撮影:柴主高秀
- 美術:藤原慎二
- 照明:左納康弘
- 録音:伊藤裕規
- 編集:穂垣順之助
- 共同製作:ノバルティス ファーマ株式会社
- 特別協賛:株式会社ワコールホールディングス
- 協賛:株式会社アインファーマシーズ/北海道新聞社/株式会社シームス/AIGスター生命保険株式会社
- 制作:ハイビジョン映像株式会社
- 後援:財団法人 日本対がん協会/社団法人 日本看護協会
- 特別協力:朝日新聞社
- 支援:ピンクリボンフェスティバル運営委員会/平成18年度文化庁文化芸術振興支援作品
- 配給:株式会社ティ・ジョイ