21歳の若さで乳がんを発症しながらも、たくましく病気に立ち向かう女性の姿を描いた『Mayu ―ココロの星―』の完成披露試写会が9月5日に新宿バルト9でおこなわれ、主演の平山あやさんと松浦雅子監督らが舞台あいさつをおこないました。
『Mayu ―ココロの星―』は、原作者・大原まゆさんの実際の体験を元にした映画。大原さんをモデルにした主人公・竹中まゆを演じた平山さんは「吐くシーンや痛いシーンでは、ほんとに気持ち悪くなったり痛いと感じるくらい役に入り込んでいたので、精神的には毎日役と闘いながらの1ヶ月半でした」と撮影を振り返り、「この役を演じられたのが嬉しく、自分にとってプラスになる経験でした」と語りました。
まゆの母親を演じた浅田美代子さんは「ほんとのまゆちゃん(原作者の大原まゆさん)は、すごく力強くて明るく頑張っている方。それを(平山)あやちゃんがうまく表現していて、病気と闘っていく悲壮感だけじゃない部分がいっぱい出ていると思います。そういうところを観ていただきたいと思います」と映画の見所を語りました。
『Mayu ―ココロの星―』完成披露試写会
舞台あいさつをおこなった塩谷瞬さん、浅田美代子さん、平山あやさん、三浦友和さん、池内博之さん、松浦雅子監督(左から)
「ご覧になる方それぞれの感じ方で観られる映画だと思うし、この映画を観たあとに、なにか感じて帰っていただけると思います」と主人公・竹中まゆ役の平山あやさん
「この役をとおして“頑張って生きている”ってすごいなと思えたので、そういうエネルギーをみなさんに受け取ってらえたらと思います」とまゆの元カレ・優紀役の塩谷瞬さん
「幸せって、生きるってなんだろうと考えさせられました。いいメッセージがたくさん散りばめられているので、それを感じていただければ」とまゆの恋人・亮役の池内博之さん
「実際のお母さんは病気に対してもすごく前向きに向かっていたらしいので、そこをうまく表現しなくてはと苦労しました」とまゆの母親役・浅田美代子さん
「お父さんにこの映画を観ていただいたとき失礼にならないように、嘘にならないようにということを撮影中は気をつけた」とまゆの父親役・三浦友和さん
「この映画が劇場にかかるということが奇跡かなと思うくらい大変だったので、いらしてくださったおひとりおひとりにお礼を言いたいと思います」と松浦雅子監督
松浦雅子監督は「ものすごいカーアクションとかスリリングな展開はなくて、全然派手じゃないんですけど、私にとってはとっても可愛くて愛しい映画になったと思います。素晴しいキャストの方とスタッフの方と全員一致で心を込めて映画を作ることができました。そんな想いを感じ取っていただけたら嬉しいです」と映画に込めた想いを語りました。
『Mayu ―ココロの星―』は、9月15日(土)より、映画の舞台となった北海道で先行公開。9月29日(土)より、新宿バルト9ほかてに全国ロードショー公開されます。