「224466」
R246周辺を徘徊する老人・虎吉(加瀬亮)と幼い少女・シドミ(大森絢音)の前に、ロックンロール星からやってきたという男・246(浅野忠信)が現われた。彼は身体の一部であるドラムキットをなくしたことにより衰弱し、故郷の星にも帰れないというのだ。虎吉とシドミは、246を助けるために、彼がなくしたドラムキットを探す旅に出かける。そしてドラムセットの手がかりを知るオショウ(永瀬正敏)の元を目指す。
「JIROル−伝説のYO・NA・O・SHI」
タイムスリップを終えて21世紀から江戸の世に戻ってきた清水次郎長(的場浩司)。子分である森の石松(中村獅童)は、次郎長からとんでもない話を聞かされる。21世紀の若者は、246号線が清水に繋がっていることを知らないというのだ。246をシャレた国道だと思い、義理も人情も仁義もロックンロールもない。そんな未来の東京に、石松は“世直し”に行くことを命じられる。
「ありふれた帰省」
R246で交通調査のバイトをおこなっている近藤(津田寛治)、大木(眞島英和)、田丸(林雄大)、井上(須藤元気)の4人。バイト帰りの居酒屋で、井上は気になる発言をする。彼は離れ離れになった恋人を探すためにこの街に来て、交通量調査をしているというのだ。井上の要領を得ない説明に困惑しながらも、3人は井上に協力しようとする。ところがある日、井上が実家に帰ると言い出す。
「DEAD NOISE」
1970年代、黒人アーティストによって誕生し、瞬く間に世界を席巻したHIP HOP。日本でもさまざまな才能が開花していった。だが、時代は移り変わり、日本人のHIP HOP熱は次第に失われてしまった。それはメイクノイズしようにもノイズのない、デッドノイズの世界なのか? m-floのVERBAL自身が、日本のHIP HOP界をリードしてきたアーティストたちにインタビュー。「日本のHIP HOP界は、今後どうなるのか?」というテーマに迫っていく。
「CLUB 246」
レコード会社でアルバイトをしているケイスケ(石田卓也)。内気な性格で、毎日個室にこもってサンプルCDの発送作業に励む彼には、気になる存在がいた。クラブ好きで、ファッションのセンスも抜群。社内でアイドル的存在なサクラ(HARU) だ。ある日、偶然サクラが落としたクラブのチケットを見つけたケイスケは、チケットを渡すため、はじめて国道246沿いにあるクラブにやって来た。
「弁当夫婦」
同棲生活を続け、一緒にいることが当たり前になった37歳の女(永作博美)と男(ユースケ・サンタマリア)。お互いに結婚を望んでもいるが、完全にタイミングを逸している。女はR246沿いのギャラリーに勤務し、男はそこから見える路上で移動式カフェ“金魚屋コーヒー”を経営している。昼休みには近くの公園で一緒に手製の弁当を食べる、繰り返しの毎日。そんなある日の午前、女が“金魚屋カフェ”にやってきた……。