流行の発信地を結ぶ“国道246線”をテーマに、さまざまなジャンルで活躍する6人が監督をつとめた6本のショートムービーからなる『R246 STORY』が8月23日に初日を迎え、渋谷Q-AXシネマで6人の監督が舞台あいさつをおこないました。
自ら出演もしている『224466』の浅野忠信監督は「今年のはじめに撮影をやりまして、寒い中ぼくはずっと上半身裸で撮影してので、なかなか大変でした。いい経験をさせていただきました」と、時代劇と現代劇が融合する『JIROル−伝説のYO・NA・O・SHI』の中村獅童監督は「時代劇の扮装でオープンカーに乗って246を走るなんてことは一生のうちに一度の経験。外人の方が指差して“Oh My God!”って言っていました」と、それぞれ撮影中のエピソードを披露。
『ありふれた帰省』の須藤元気監督は「初監督の作品を観てもらうのは自分のお尻の穴を見られているような感覚。ぼくのお尻の穴はどうだったでしょうか?」と客席に問いかけ、大きな笑いを誘いました。
『R246 STORY』初日舞台あいさつ
映画のタイトルの入ったパネルを持った6人の監督。左より、浅野忠信監督、中村獅童監督、須藤元気監督、VERBAL監督、ILMARI監督、ユースケ・サンタマリア監督
「(撮影は)寒かったんですけど、気持ちもノッていたので夢中になって世界に入ってやっていました」と『224466』の浅野忠信監督
「ノリノリでやらせていただきました。好きなことをやらせていただいて嬉しく思います」と『JIROル−伝説のYO・NA・O・SHI』の中村獅童監督
「格闘技をやっていたころから演出するのが好きだったので、ほんとにやって楽しかったです」と『ありふれた帰省』の須藤元気監督
「お堅い内容だったかもしれませんが、やりたいことができて、すごく満足している作品です」と『DEAD NOISE』のVERBAL監督
「RIP SLYMEのメンバーが出てたりしてぎこちなかったと思うんですけど、楽しんでもらえたら嬉しいです」と『CLUB 246』のILMARI監督
「食べ物が出てきておいしそうな映画が好きだったので、そういう映画を撮ろうと思いました」と『弁当夫婦』のユースケ・サンタマリア監督
6作品の中で唯一のドキュメンタリー『DEAD NOISE』のVERBAL監督は「(音楽界の状況を)ほかのアーティストの方はどう思っているのかインタビューしたいと思ってこういう作品になりました。先輩にあたるミュージシャンの方からポジティブないいエネルギーを貰った感じがしました」とコメント。同じくミュージシャンで『CLUB 246』を手がけたILMARI監督は「ストーリーは大雑把な感じになっちゃったんですけど、細かいディティールに凝っちゃって(笑)」と作品の中に細かな仕掛けが散りばめられていることを紹介しました。
『弁当夫婦』のユースケ・サンタマリア監督は「こんな素晴しい機会を与えてくださった方々に感謝いたします。まさか自分にこんなに監督の才能があろうとは夢にも思っておりませんでした。これからもお話さえありましたらどんどんやっていきたいと思っている所存であります」とテンション高くあいさつ。会場を大いに盛り上げました。
6人の監督の個性が際立った作品となっている『R246 STORY』は、8月23日より渋谷Q-AXシネマほかロードショーされています。
また、横浜のブリリア・ショートショート・シアターでは、映画公開にあわせて、8月23、24日と9月1日から7日まで、劇場内のシアタースペースで浅野忠信監督のアート作品展示もおこなわれています。
R246 STORY
- 監督:浅野忠信/中村獅童/須藤元気/VERBAL/ILMARI/ユースケ・サンタマリア
- 出演:浅野忠信 加瀬亮/中村獅童 的場浩司/須藤元気 津田寛治/CRAZY-A 高木完/石田卓也 HARU/ユースケ・サンタマリア 永作博美 ほか
2008年8月23日(土)より渋谷Q-AXシネマほか全国ロードショー