
ジュノン・スーパーボーイ・コンテストを主催し、多くの若手人気男優を輩出してきた雑誌「JUNON」が新たに手がけるプロジェクトが、新しいスタイルの小説賞「JUNON恋愛小説大賞」だ。その第1回優秀賞受賞作品「同級生」と、同作品の原作者が新たに書き下ろした「体育館ベイビー」が、同時映画化を果たした。映画版は2作品を同じ主人公をめぐるふたつの物語として再構成し、2本の映画を同時公開するというユニークなスタイルをとっている。
『体育館ベイビー』の題材は、ずばり“ボーイズ・ラブ”。思春期の美少年たちの友情を超えた感情を、人気の若手俳優陣の共演で描く。
主人公の高校生・柴原潤を演じるのは、若手男優グループD-BOYSのメンバーであり、テレビシリーズ「仮面ライダー電王」桜井侑斗役で大人気の中村優一。本作では役名の“柴原潤”として主題歌を担当しているのにも注目だ。そして潤のライバルであり、同時に潤にひたむきな想いを抱く村井直樹にはドラマ「花ざかりの君たちへ 〜イケメン♂パラダイス〜」の高橋優太、潤の幼馴染みで密かな想いを秘める加藤翔一には2006年度ジュノンボーイの久保翔と、現在注目度急上昇中の美形男優たちが、禁断の学園ラブストーリーに挑んでいる。
さらに、雑誌「SEVENTEEN」専属モデルで女優としても活躍する桐谷美玲、ほがらかな雰囲気で人気のベテラン・渡辺いっけい、ドラマ「天花」や映画『ラブ☆コン』の藤澤恵麻ら、若手からベテランまでバラエティに富んだキャストが顔を揃えた。
監督は『紀雄の部屋』『狼少女』『アイランドタイムズ』で注目を集めている、気鋭の若手監督・深川栄洋。これまでにないジャンルの作品で、美少年たちの葛藤を瑞々しく描き出した。

高校3年生の柴原潤(中村優一)は競泳部のエースだったが、夏のインターハイ予選でライバルの村井直樹(高橋優太)に負けてしまう。その結果に、潤の父親で監督の保(渡辺いっけい)は、水泳をあきらめ、受験勉強に専念するように言う。
落胆していた潤は、村井からコーチを頼まれる。熱心にコーチ役をつとめる潤に村井は喜び、潤にインターハイ出場を勧めるが、潤は自分の受験を優先する。
ある日、村井は潤が部活に出ないことを理由に、自分も部を辞めると言い出す。その日の夜、村井の待つプールへと駆けつけた潤に、村井は口づけするのだった。
インターハイの当日、潤は幼馴染みの加藤翔一(久保翔)に、村井にキスされたことを打ち明ける。一方、村井はインターハイを棄権し、父親の赴任先であるアメリカへと旅立っていった。
村井の不可解な行動に悩まされる潤だったが、加藤もまた複雑な想いを抱えていた……。