
アメリカ資本・日本制作で過激な作品を世界に送り出す「TOKYO SHOCK」シリーズ。世界各国で大評判になった第1弾『片腕マシンガール』に続く第2弾が早くも登場する。近未来の東京を舞台に、民営化された警察“東京警察株式会社”と、人類に脅威を与えるミュータント“エンジニア”の壮絶な闘いを描く『東京残酷警察』だ!
日本刀片手に闘う凛々しき女警官・ルカを演じるのは、三池崇史監督作品『オーディション』で世界中に衝撃を与えたしいなえいひ(当時は椎名英姫)。3年ぶりに本格的スクリーン復帰を果たし、激しいアクションシーンにも果敢に挑戦している。
そして、お笑いだけでなく俳優としての評価も高い板尾創路、『ラストサムライ』などで国際的に活躍する菅田俊、監督業もつとめる堀部圭亮、カルト作品への出演も多い中原翔子など、豪華なキャストが脇を固める。
メガホンをとったのは、園子温、井口昇、山口雄大はじめ、名だたる個性派監督の作品に参加し、特殊メイクなどを担当してきた西村喜廣。山口雄大監督『MEATBALL MACHINE』、井口昇監督『片腕マシンガール』などで,、常識を超えた量の血飛沫を撒き散らし世間を震撼させてきた奇才が、満を持して劇場長編作品を監督。本作では脚本(梶研吾と共同)、特技監督、クリーチャーデザイン、編集もつとめ、まさに「これぞ西村ワールド」と呼ぶべき世界を作り上げた。海外の特殊メイクやスプラッタ表現に影響を受けつつ独自に進化させた“残酷効果”がこれでもかと詰め込まれており、スクリーンから溢れ出さんばかりのその迫力に、試写では「吐きそうになった」との声も相次いでいる。また、劇中CMの監督として山口雄大、井口昇も参加し、作品にアクセントを与えている。
いまだかつてない凄まじい残酷表現の果てに、観客はなにを見るのか? 『東京残酷警察』は、激しい衝撃をもって観る者の脳髄を刺激する。

近未来の東京。警察は民営化され“東京警察株式会社”となっていた。今夜もまた、犯罪者に「天罰」を与えるために東京警察株式会社が出動する。しかし、身体の一部を凶器へと変形させた立てこもり犯により、突入した機動隊は次々と殺されていく。怪物と化した犯人の前に現われたのは、美しき女警官・ルカ(しいなえいひ)。ルカの日本刀が、犯人を斬り捨てる。
犯人の体内からは、鍵型の腫瘍が発見された。鍵型の腫瘍を持ち、身体を凶器化して人間を襲うミュータント“エンジニア”。“エンジニア”を倒すには、腫瘍を破壊するか、身体から切り離すしかない。人類に脅威を与える“エンジニア”は、東京警察株式会社の宿敵といえる存在であった。
警官であった父親(堀部圭亮)を目前で射殺された過去を持つルカは、東京警察株式会社の社長(菅田俊)に引き取られ、いまは優秀な“エンジニア・ハンター”として、日々“エンジニア”を狩っていた。
また“エンジニア”による犯罪が発生した。娼婦がバキバキに折られ、小さな箱に詰め込まれるという事件が次々と発生。その現場には必ず、警察を挑発するような痕跡が残されていた。これまで“エンジニア”は、通常の人間のような判断力など持たないと思われていた。いったい“エンジニア”とは何者なのか?
捜査を開始したルカは、事件に関係すると思われる男(板尾創路)と出会う。その男の目は、かつてルカの父親を殺した男の目に似ていた。そして男はルカに告げる。「思い出せ」と……。捜査を続けるルカがやがてたどり着いた真実とは!?