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病葉流れて

監督:亀井亨
出演:村上淳 吉野紗香 田中哲司 洞口依子 坂井真紀 ほか

2008年2月16日(土)より池袋シネマ・ロサ、渋谷Q-AXシネマにてレイトショー

2007年/カラー/120分

イントロダクション

作品スチール

 「流星たちの宴」での衝撃的なデビュー以来、ハードボイルド小説の新旗手として人気の作家・白川道。「天国への階段」「単騎、千里を走る。」など、多くの作品で知られる白川が1998年に発表した自伝的青春小説「病葉流れて」(わくらばながれて)が待望の映画化を果たした。
 学生紛争盛んな時代、ひとりの若者が、偶然出会った麻雀賭博の世界に魅せられていく――。
 主人公・梨田雅之役には、『新・仁義なき戦い』『ナビィの恋』『colors』など、多くの作品に出演し、俳優としてだけでなく、多方面の活動で絶大な支持を集める村上淳。2年ぶりの映画出演となる本作では、心に虚ろな部分を抱え、ギャンブルの魅力に溺れていく大学生を巧みに演じている。梨田の運命を変えていく永田一成役は、『それでも僕はやっていない』『夢の中へ』など、日本映画界で独自の存在感を放つ田中哲司。梨田との奇妙な関係に戸惑うヒロイン・テコ役には『幻の光』『ワンダフルライフ』『ブギーポップは笑わない』などに出演、近年は舞台にも活動の場を広げる吉野紗香が扮し、初のラブシーンに挑んでいるのも注目だ。さらに『青春☆金属バット』などの映画のほかバラエティ番組出演でも知られる坂井真紀、若手実力派の池内博之、円熟味を増す洞口依子など、豪華なキャストが揃った。
 監督は、2005年の初監督作『心中エレジー』でベルリン・アジア−パシフィック映画祭などみっつの国際映画祭で最優秀作品賞を受賞、その後も『楽園 〜流されて〜』『妖怪奇談』『テレビばかり見てると馬鹿になる』と意欲的な作品を送り出す亀井亨。将来が見えずにさまよう若者の姿を描きつつ優れたギャンブル小説でもある原作の迫力を、卓越した演出力で見事に描き切っている。

ストーリー

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 学園紛争が全盛期を迎えていたころ。大学生の梨田雅之(村上淳)は、あるきっかけから同じ大学に通う先輩・永田一成(田中哲司)と知り合う。4年浪人し、留年も2回繰り返しているという永田は、ほかの学生たちとは異なった雰囲気を漂わせていた。麻雀賭博で稼いでいる、拝金主義者らしい――。周りの学生は永田とあまり関わらないように忠告するが、雅之は永田の持つ危うい匂いが気になり、自ら永田に近づいていこうとするのだった。
 そして雅之は、永田を通じて“麻雀賭博”の世界へと足を踏み入れる。その世界に今までに感じたほどのない刺激を覚え、急速にのめりこんでいく雅之。
 一方で雅之は、喫茶店で働くテコ(吉野紗香)という女性に出会い好意を抱く。当初は戸惑いを見せていたテコも徐々に雅之に心を開き、ふたりの距離は近づいていく。
 ひたすらギャンブルに明け暮れつつ、恋愛にもはまっていく雅之。すでに雅之は、ただ一瞬の狂喜を味わうために生きていた。今日なにをすべきか、明日なにをすべきか、それを見出せず、ギャンブルや快楽に溺れていく雅之を待ち受けるものとは――。

キャスト

  • 村上淳
  • 吉野紗香

  • 田中哲司
  • 岸本祐二
  • 出合正幸
  • 今宿麻美
  • 益子梨恵
  • 中村映里子
  • 仁科克基
  • 綾田俊樹
  • 池内博之(友情出演)
  • 洞口依子
  • 坂井真紀

スタッフ

  • 監督:亀井亨

  • 原作:白川道(「病葉流れて」幻冬舎文庫)

  • 企画:佐藤博彦/山本ほうゆう
  • プロデューサー:山本芳久
  • 脚本:宇治田隆史
  • ラインプロデューサー:矢口義文
  • キャスティングプロデューサー:辰巳佳太

  • 撮影:中尾正人
  • 照明:白石宏明
  • 録音:古谷正志
  • 美術:山本昭夫
  • 音楽:大橋好規

  • 主題歌:ohashiTrio 「GRAVITY#2」

  • 製作:サテライト
  • 制作:メディア・ワークス
  • 配給:メディア・ワークス

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