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『病葉流れて』初日舞台あいさつ

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舞台あいさつをおこなった亀井亨監督、村上淳さん、吉野紗香さん、出合正幸さん、田中哲司さん(左から)

 作家・白川道さんの自伝的小説を映画化した『病葉流れて』(わくらばながれて)が2月16日に初日を迎え、池袋シネマ・ロサで主演の村上淳さんと共演の吉野紗香さん、亀井亨監督らが舞台あいさつをおこないました。
 『病葉流れて』は、学園紛争盛んな時代を舞台に、麻雀賭博と出会い、その魅力にとりつかれてしまう学生の姿を描いた作品。
 2年ぶりの映画出演となった村上さんは「この映画に出会えたことは大きな節目」と語り、「大きくは出ませんが」と前置きしつつ、「亀井監督に最初にお会いしたときに、今の日本映画界になにか足りないものを“なければ作ればいい”というハートのコミュニケートがあったので、静かに燃えましたよ」と本作への意気込みを語りました。
 デビュー14年目にして初のキスシーンとラブシーンに挑んだ吉野さんは「ここまで守ってきてしまったのだから、ほんとうに“この役でやりたい”という役でないと封が切れないというところがありました。今回のお話をいただいて“この役はほかの誰にもやらせたくない”と思ってやらせていただきました」と、初挑戦の心境を振り返りました。そして吉野さんが「相手役が村上さんで良かったと心から思っています」とコメントすると、村上さんも即座に「あたしも」。そのやりとりに客席からは笑いがこぼれましたが、村上さんは笑顔を見せつつ「おどけているわけではないですよ。観ていただければわかります」と付け加えました。

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「心の全部を使ってありがとうございますと言いたいです。心を平たくして観てもらえれば」とあいさつした村上淳さん

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「撮影前に監督に入念に誠実にお話をしていただいて、私も現場で身を委ねたいと思って撮影に挑みました」と吉野紗香さん

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「村上さんと(田中)哲司さんが大学生役なんですよね、そこがこの映画の極めて大きな工夫だったと思います」と亀井亨監督

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「淳さんが現場で散々いじってくれて、それまでカッチカチだったのがだいぶ楽になりました」とエピソードを語った出合正幸さん

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「ムラジュン(村上さん)はぼくのいいものを引き出してくれる役者さん。だからすごく楽しんでやらせてもらいました」と田中哲司さん

 心の隙間を埋めるように賭博の魅力に堕ちていく若者を描く『病葉流れて』は、2月16日(土)より池袋シネマ・ロサ、渋谷Q-AXシネマにて公開中です。

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