
高校3年生で、学校では生徒会長をつとめる神崎浩紀(古川雄大)は、将来はマンガ家になるという決意を抱いていた。雑誌の新人コンクールにたびたび応募しているのだが、結果はいつも「残念賞」。それでも諦めずにマンガを描き続ける浩紀のことを、副会長の吉永直(永岡卓也)や後輩の山本鉄平(佐藤永典)たちは応援していた。
ある日、浩紀たちの学校に、ボストンから沢田修(細貝圭)という生徒が転校してきた。浩紀はその名前に覚えがあった。浩紀と同じように、雑誌のコンクールでいつも「残念賞」になっている名前だったのだ。
反りの合わなそうな浩紀と修だったが、ふたりにはマンガという共通の話題があった。浩紀は修に自分のマンガを見せて感想を求め、手厳しい意見に凹みつつも修に合作を持ちかける。画はうまいがストーリーに難のある浩紀と、ストーリー作りは巧みだが画が下手な修のふたりが力を合わせれば、すごい作品ができると考えたのだ。
浩紀の熱意に修も動かされ、ふたりの共同製作がはじまった。ときには熱く意見を闘わせながら作品作りに取り組むふたり。すっかり浩紀と仲良くなった修は、いつしかほかの生徒たちとも打ち解け、楽しい学校生活を送るようになっていく。
やがて夏休みに入り、浩紀と修は毎日学校でマンガ執筆に励む。直やほかの生徒たちにも助けられ、ついにふたりの作品が完成した。自信作の完成に、入選への期待を膨らませる浩紀たち。
だが、修には浩紀に話していない、ある事情があった。新学期を迎えたある日、直は偶然にそれを知ってしまう――。