ときは豊臣秀吉の世。稀代の大泥棒・石川五右衛門(古田新太)は、役人・岩倉左門字(江口洋介)らの手によって捕まえられ、釜茹での刑に処された。
五右衛門の葬儀を取り仕切ったのは、謎の美女・真砂のお竜(松雪泰子)。実は、お竜たちの仕組んだ仕掛けにより、五右衛門は生き延びていたのだった。
南蛮人ペドロ・モッカ(川平慈英)の話に乗せられ、五右衛門一味は南の果てのタタラ島に眠る神秘の石・月生石を求めて船出するが、五右衛門健在を知った左門字が一味を追いかけてきた。そして、猛烈な暴風雨に襲われて海に投げ出された五右衛門一味と左門字は、南の島へと流れ着いた。
タタラ島国王・クガイ(北大路欣也)の手下により捕えられ、絶体絶命となった一同。そこに、クガイを憎むバラバ国・カルマ王子(森山未来)、ボノー将軍(橋本じゅん)とその妻・シュザク夫人(濱田マリ)が攻め込んできた――。
月生石の持つ力とは? クガイとは何者なのか? 果たして、五右衛門たちの運命はいかに?
ゲキ×シネ 五右衛門ロック
演出:いのうえひでのり デジタルシネマ監督:渡部武彦
出演:古田新太 松雪泰子 江口洋介 北大路欣也 ほか
2009年5月16日(土)より新宿バルト9ほか関東・関西エリア先行ロードショー、2009年8月全国ロードショー
2009年/カラー/HD/16:9/189分
舞台で繰り広げられる演劇の魅力を、映画館のスクリーンでより多くの人に届けようというプロジェクト。それが演劇(エンゲキ)×シネマ=ゲキ×シネ。
これまで5作品を上映し好評を得てきた“ゲキ×シネ”第6弾は、絶大な人気を誇る劇団☆新感線の『五右衛門ロック』だ!
劇団☆新感線の公演の中でも、特に音楽にこだわった“新感線R”として2008年に東京・大阪で上演された『五右衛門ロック』は、驚異的な動員を記録。東京公演は2008年末で閉館したコマ劇場で劇団☆新感線がおこなう最後の公演ともあって、大きな盛り上がりを見せた。ゲキ×シネ『五右衛門ロック』はこの公演を10数台の高性能カメラで撮影し、デジタルシネマの圧倒的な迫力で、舞台のライブ感と劇場では観ることの難しい役者陣の細かな表情までを伝えていく。
出演は、主人公・石川五右衛門を演じる劇団☆新感線の看板役者・古田新太をはじめ、松雪泰子、江口洋介、森山未來、川平慈英、濱田マリ、そしてベテラン・北大路欣也と、各方面から豪華メンバーが集結。橋本じゅん、高田聖子、粟根まことら劇団☆新感線のメンバーとともに、極上のエンターテイメントを繰り広げていく。
激しいロックに乗せて送る、歌あり踊りあり、笑いと涙もてんこ盛りの新感線流ロック活劇。それはまさにデジタルシネマとして鑑賞するにはうってつけの作品だ。ゲキ×シネで初めて新感線に触れる観客はもちろん、劇場で公演を観た観客もスクリーンで新たな発見をすることで、新鮮な魅力を感じるに違いない。
- 石川五右衛門:古田新太
- 真砂のお竜:松雪泰子
- カルマ:森山未來
- 岩倉左門字:江口洋介
- ペドロ・モッカ:川平慈英
- シュザク:濱田マリ
- ボノー:橋本じゅん
- インガ:高田聖子
- ガモー:粟根まこと
- クガイ:北大路欣也
- 作:中島かずき
- 演出:いのうえひでのり
- 作詞:森雪之丞
- 美術:堀尾幸男
- 照明:原田保
- 衣装:小峰リリー
- 音楽:岡崎司
- 振付:川崎悦子
- 音響:井上哲司
- 音効:末谷あずさ/大木裕介
- 殺陣指導:田尻茂一/河原正嗣/前田悟
- アクション監督:河原正嗣
- ヘア&メイク:宮内宏明
- 小道具:高橋岳蔵
- 大道具:俳優座劇場舞台美術部
- 音楽部:右近健一
- 歌唱指導:伊藤和美
- 演出助手:冨田聡/山崎あきら
- 舞台監督:芳谷研
- 企画・製作:劇団☆新感線/ヴィレッヂ
デジタルシネマスタッフ
- 監督:渡部武彦
- 撮影監督:野口かつみ
- 技術監督:井上充夫
- 音響監督:古谷正志
- 技術:IMAGICA
- 映像版プロデューサー:金沢尚信
- 映像製作:E!oshibai
- エグゼクティブプロデューサー:細川展裕/柴原智子
- 配給:ヴィレッヂ/ティ・ジョイ