演劇を映像作品として映画館のスクリーンで上映するプロジェクト「ゲキ×シネ」のシリーズ第6弾となる『五右衛門ロック』の完成披露試写会が4月9日に新宿バルト9でおこなわれました。
ゲキ×シネ『五右衛門ロック』は、昨年の夏に新宿コマ劇場ほかで上演され全国で10万人を動員した劇団☆新感線の舞台(作:中島かずき/演出:いのうえひでのり/作詞:森雪之丞)を映像化した作品。上映前には主演の古田新太さんと松雪泰子さんらが舞台あいさつをおこないました。古田さんは「ひじょうにくだらなく、カッコよく仕上がっています」とあいさつし「(共演者の)北大路(欣也)先輩の目力をご堪能くださいませ」というコメントで客席を沸かせました。
ゲキ×シネ『五右衛門ロック』完成披露試写会
舞台あいさつをおこなった粟根まことさん、橋本じゅんさん、松雪泰子さん、古田新太さん、森山未來さん、高田聖子さん、冠徹弥さん(左より)
「音楽がすごくたくさん入っているゲキ×シネです。一緒に口ずさみながら観ると楽しいと思います」と古田新太さん
「劇場では観られなかったキャストの細かい表情を堪能できると思いますので、楽しんでください」とコメントした松雪泰子さん
「劇場では伝わらないっていう(小さな)ネタがいっぱい散りばめられていたので、それが堪能できると思います」と森山未來さん
「私たちもやっていて楽しかった公演なので、きっとその楽しい感じが画面からも伝わると思います。楽しんでくださいませ」と高田聖子さん
「ほんとに“夏祭り”でメチャメチャ楽しい記憶しか残っていません。みなさんも楽しんで帰ってください」と橋本じゅんさん
「アクションあり、歌あり、泣かせるシーンありともっともゲキ×シネに向いている作品なんじゃないかと思います」と粟根まことさん
そして完成披露を祝して、劇団☆新感線のスペシャルな機会には恒例だという“煎餅まき”がおこなわれました。『五右衛門ロック』公演にも参加したボーカリストの冠徹弥さんが劇中歌を熱唱する中、古田さんはじめキャスト陣が客席にまで降りて煎餅をプレゼントしました。
冠徹弥さん(一番左)が劇中歌を熱唱するのにあわせて、古田新太さん(一番右)らが舞台から煎餅まき。さらにこのあと古田さんらは客席へと降りて後方のお客さんにも煎餅を配りました。
冠徹弥さんは歌い終わると「(映画館で歌うのが)こんなに恥ずかしいとは思いませんでした。照れますね、これ」と感想を述べました
舞台あいさつ終了後、古田さんと松雪さんは劇場内で取材に応じ、“ゲキ×シネ”の魅力について「舞台は毎日100人くらいのスタッフ動かないと作品ができないから、それをムービーにすると少しお手頃に提供できるのと、あれだけのパッケージで全国を回るのはなかなか難しいから、地方の演劇ファンに“こんなことをやっている”というのが少しでも伝わるかなというところですね。あとはミスはカットされている(笑)」(古田さん)、「出演していても知らないシーンがたくさんありましたし、劇場で観ていらっしゃった方はこういうものを観ていたんだなというのを新鮮に感じましたし、いのうえ(ひでのり)さんの演出のすごさを細部にわたり細かいところまで堪能できましたし、あれだけの出演者がいてすごいものを作っていたんだなと感じました。それが地方の方にもご覧いただけるのはすごいことだなと思いました」(松雪さん)と、それぞれコメント。「(劇場で公演を)観た方は“面白かったなあ”というのを追体験というか思い出していただいて、観たことのない方は、新感線のネタのなかでもとっつきやすい作品で、賑やかな楽しいお芝居ですから“こんなことをやっている劇団だ”みたいに楽しんでいただきたいですし、機会があったら生で観ていただきたいです。それから“ゲキ×シネ”は家でDVDを観るのと違って、ほかの人の反応も感じられるんですよ」(古田さん)、「近くで観られる面白さがあると思うし、きっと(公演を)観た方も新しい発見ができると思います。観ていない方も、劇場の熱気とか臨場感とは違うと思うんですけど、一瞬も飽きさせないで最後まで楽しめる作品だと思います」(松雪さん)とゲキ×シネ『五右衛門ロック』をPRしました。
ゲキ×シネ『五右衛門ロック』は、5月16日(土)より新宿バルト9ほか、関東・関西の9館で先行ロードショー。秋には全国ロードショーされます。