女子高生の愛(田代さやか)は、彼氏もいない地味な女子高生。そんな愛の楽しみは、過激さが評判のHIDEKI(谷口賢志)のケータイ小説を読むことだった。
テレビのインタビューで「実体験さえあれば、誰でもケータイ小説家になれる」と話すHIDEKIの言葉に、愛の中に自分でもケータイ小説を書いてみたいという想いが芽生えた。だが、愛には小説のネタになるような体験がない。幼なじみの田村(木村啓太)は「推理ものやSFを想像で書けばいい」と勧めるが、愛が憧れるのはHIDEKIのような過激なケータイ小説だった。
そんなある日、下校途中の愛は3人組の不良に襲われたところを同じ学校の智樹(三浦悠)に助けられる。それをきっかけに愛は智樹と付き合いはじめ、初めてのデートでセックスを体験する。そして、その経験を“ERIKA”というペンネームでケータイ小説として書きはじめた。
愛は智樹と会うたびにセックスを繰り返し、やがて智樹に勧められるままにドラッグを口にする。初めての感覚に意識を失い、気づくと愛はあの不良たちに体を弄ばれていた。
ショックを受ける愛だったが、愛の体を汚したことを後悔し必死に詫びる智樹の姿に愛情を感じ、彼との絆を深めていく。そして、ERIKAのケータイ小説の読者の存在が、愛の支えになっていた。
さらに愛の身に次々と訪れる過酷な運命。しかし、愛はそれを受け入れ、ケータイ小説に綴っていく。“なにも怖くない。次は、なにが起こるの?”
ケータイ小説家の愛
監督:金子功
出演:田代さやか 三浦悠 木村啓太 谷口賢志 ほか
2009年5月23日(土)より渋谷シアターTSUTAYAにてレイトショー
2009年/カラー/DV/16:9/ステレオ/100分
『恋空』『赤い糸』など映画化・ドラマ化されたベストセラーを生み出したるケータイサイト“魔法のiランド”から、また1本の映画が誕生した。ケータイ小説に憧れる主人公を次々と悲劇が襲うジェットコースター・ラブストーリー『ケータイ小説家の愛』だ。
主人公の愛を演じるのは、グラビアやバラエティ番組で活躍し、『18倫』で映画主演もつとめたアイドル・田代さやか。本作では普段の明るいイメージから一転、過激なシーンにも果敢に挑み、女優として新たな一面を見せている。
愛を取り巻く男たちにも旬の男優が揃った。愛の彼氏となり、これまで知らなかった世界に誘っていく智樹には、ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト出身でドラマ「RHプラス」の主演をつとめた三浦悠。愛を優しく見守る幼なじみの田村には『ゲルマニウムの夜』『アクエリアンエイジ 劇場版』の木村啓太。愛の憧れのカリスマケータイ小説家・HIDEKIには『ひぐらしのなく頃に』の谷口賢志。タイプの違った3人がそれぞれの魅力を発揮している。
監督はネットシネマ「探偵事務所5」や劇場作品『THE MASKED GIRL 女子高生は改造人間』の金子功。これまでに押井守監督作品の助監督や『小さき勇者たち 〜GAMERA〜』特撮演出を手がけてきた実力派だ。本作では、主人公の身に降りかかる事件をハイテンポで描き、観客を作品の世界へと引きこんで放さない。
ケータイ小説自体を題材とした『ケータイ小説家の愛』は、ケータイ小説ブームの中で異彩を放つユニークな作品に仕上がった。
- 田代さやか
- 三浦悠
- 木村啓太
- 谷口賢志
- 内海修宏
- 木野本直
- やべけんじ
- 高松いく
- 猪島涼介
- 蔦宗正人
- 向田翼
- モティ
- 相葉優羽
- 大谷沙織
- 向野澪
- 安岡あゆみ
- 山崎梨乃
- わかな
- 監督:金子功
- 原作:シュウ「ケータイ小説家の愛」(魔法のiらんど)
- 脚本:河田秀二
- 製作:小林洋一
- プロデューサー:久保淳
- 撮影:湯浅弘章
- 照明:関輝久
- 美術:安宅紀史
- 音楽:吉田光
- エンディング曲:Dot Rainbow「LINK」
- 製作:2009『ケータイ小説家の愛』製作委員会
- 制作:デイズ
- 配給:エースデュース