発達したからくり(機械人間)が、人に危害や災いをなすことが多くなった時代。これは、そんな世界の物語である。
世の乱れを危惧した御上は、「からくり禁止令」を発令させたが、すでに世間は盗みや殺しが頻発する、混沌とした世の中になっていた。
そんな世で、武装した野武士たちが、11人の旅芸人の女たちを惨殺するという事件が起こった。その光景を目の当たりにした僧侶・蓮情(片岡明日香)と、狂人と呼ばれる天才科学者・狂楽(唐橋充)は、いまだ成仏できない女たちの無念の想いに応えようとする。
狂楽が造り上げたのは、体内に11種類の武器を内蔵し、刀で斬られても、銃で撃たれても死ぬことのない不死身の肉体をもったからくりの女武者。そして蓮情は、“黄泉の滝”で死んだ女たちの霊魂を呼び起こし、からくりの体へと宿らせた。こうして、からくりの女武者・外道姫(希志あいの)が誕生した!
11人の魂を持つ外道姫は、復讐を果たすために野武士たちとの闘いを繰り広げる。そして外道姫の前に現われる、胡蝶(みひろ)、赤龍(綾部武)たち“闇武者”。さらに、赤龍への復讐に燃える月光(水野大)と、その仲間である三日月(しいなまお)と満月(平瀬美紀)。共通の敵を持つ外道姫と月光の間には、いつしか特別な想いが芽生えはじめていくのだったが――。壮絶な闘いの果てに、外道姫を待ち受けるものとは?
サムライプリンセス 外道姫
監督:梶研吾
出演:希志あいの みひろ ほか
2009年7月25日(土)より渋谷シアターNにてレイトショー
2009年/カラー/ビスタサイズ/ステレオ/82分
サムライの名を与えられた女は、復讐のために闘う機械人間(からくり)……。
マンガ原作者であり「ウルトラマン」シリーズなど人気作品を手がける脚本家にして「ハツカレ」「ULTRASEVEN X」などでは監督としても手腕を振るう梶研吾が、“残酷効果”の第一人者である西村喜廣を特殊造形に迎えて送る監督最新作が『サムライプリンセス 外道姫』だ。映像では表現困難と思われたアイディアを実写作品での実現に挑んだ意欲作だ。
主演には、グラビアなど多方面で活躍する希志あいのを起用。初主演と思えないほどの堂々とした演技と激しいアクションを披露し、映画史上最恐のヒロインを演じている。もちろん、彼女ならではのセクシーな魅力もたっぷりだ。
そして共演には『SR サイタマノラッパー』『ランニング・オン・エンプティ』など映画への出演も続くみひろ。さらにドラマ「執事喫茶にお帰りなさいませ」や「BURRRN!」などの舞台作品で活躍する水野大、“再現ドラマの女王”との呼び名も持つ片岡明日香、元「トゥナイト2」リポーターで現在は女優として活躍するしいなまお、「仮面ライダー555」で注目を集め現在は「侍戦隊シンケンジャー」でその個性を発揮する唐橋充、『片腕マシンガール』などの島津健太郎という、バラエティに富んだ面々が顔を揃えた。
日本が世界に誇るコミック・特撮分野で活躍してきた梶監督と、『片腕マシンガール』や『東京残酷警察』の残酷効果で世界を震撼させた西村喜廣。ふたりのタッグによる『サムライプリンセス 外道姫』は、日本から世界に放たれる“ジャパニーズ・グロテスク・アクション”だ。
- 希志あいの
- 水野大
- 片岡明日香
- しいなまお
- 平瀬美紀
- 白善哲
- 綾部武
- 唐橋充
- 島津健太郎
- みひろ
- 原案・監督:梶研吾
- エグゼクティブプロデューサー:小林洋一/斎藤正明
- プロデューサー:金成国/櫻井一葉/高山芽衣
- プロデューサー補:菅沼公明
- 特殊造形・特殊メイク・残酷効果監督:西村喜廣
- 脚本:林壮太郎
- VFXスーパーバイザー:鹿角剛司
- 撮影:吉沢和晃
- 編集:藤田真一
- 録音:三浦功嗣
- 音響効果:太田正一
- 特殊造形・特殊メイク・残酷効果:石野大雅/下畑和秀
- アクションコーディネーター:小原剛/南辻史人
- 助監督:佐高美智代
- 制作担当:高田聡
- 音楽:秦修
- 制作プロダクション:フレッシュハーツ
- 製作:エースデュース/クレイ
- 配給:日本出版販売