女子高生の大橋可奈(大島優子)は、クラスメイトの関口綾花(西田麻衣)と帰宅する途中、ちょっとした行き違いから口論となってしまった。気を悪くしてひとりで帰る綾花は、線路の上に架かる歩道橋を渡るとき“テケテケ”という不気味な音を耳にした。その直後、綾花の身体は上半身と下半身にまっぷたつになっていた。
綾花の死を知りショックを受ける可奈。その死に方は、綾花が話していた“テケテケ”の噂話そのままだった。日が暮れてから鉄道の歩道橋に現われる、上半身だけの女の姿をした妖怪、それがテケテケ。テケテケに目をつけられた人間は、下半身を切られて死んでしまうという。
そして可奈も、綾花が死んだ歩道橋の上でテケテケと遭遇してしまう。必死で走った可奈は、かろうじてテケテケから逃れることができた。
助かったもののテケテケのことが気になる可奈は、噂について調べようと図書館を訪れる。そこで偶然に出会ったのは、従姉妹の大学生・平山理絵(山崎真実)だった。都市伝説を卒業論文のテーマに選んだ理絵もテケテケについて調べていた。理絵が調べたところによると、たとえテケテケから逃げられたとしても、出会ってから72時間のうちに必ず殺されてしまうという。それがほんとうならば、可奈に残された時間はあと1日しかない。
テケテケから逃れる方法を求めて、可奈と理絵はテケテケの噂の元となった事件が起こったという加古川へと車を走らせる――。
テケテケ
監督:白石晃士
出演:大島優子 山崎真実 阿部進之介 ほか
2009年3月21日(土)よりキネカ大森にてロードショー
事故によって下半身が切断されて死んだ被害者の怨念が妖怪となった。両腕を使って走り、ものすごいスピードで追いかけてくる“テケテケ”の標的となったら、もう逃れる術はない――。
現代の怪談として小学生を中心に広まり、“口裂け女”や“コックリさん”、“人面犬”や“トイレの花子さん”と並ぶ知名度を持ちながら、これまで映画化されることがなかった妖怪テケテケが、ついに映画『テケテケ』として登場する。
上半身と下半身がまっぷたつに切断されるという異様な殺人事件が世間を騒がす中、女子高生の可奈は妖怪テケテケを目撃してしまう。従姉妹の理絵とともにテケテケの謎を調べる可奈は、テケテケから逃れられるのか?
主人公の可奈役には、人気アイドルグループAKB48のメンバーで女優としても活躍する大島優子が映画初主演。可奈とともにテケテケの恐怖に立ち向かう理絵には、グラビアアイドルから女優へと活動の幅を広げる山崎真実。さらに、ドラマ「メイちゃんの執事」も話題の阿部進之介がテケテケの謎に迫っていく大学助手を演じる。
監督は『ノロイ』『口裂け女』『グロテスク』など、次々と観客に恐怖を届ける日本ホラー界の新たな旗手・白石晃士。テケテケの噂話に忠実でありつつ独自のアイディアも盛り込み、見応えたっぷりのホラーエンターテイメントを完成させた。
そして、テケテケデザインと特殊造形監修に西村喜廣、VFXスーパーバイザーに鹿角剛司が参加。『片腕マシンガール』『東京残酷警察』で世界の良識ある映画ファンを卒倒させたコンビが、妖怪テケテケの残虐さを見事にヴィジュアル化してみせた。
本作で描かれるテケテケの恐怖、それは同時公開になる『テケテケ2』へと受け継がれていく。
- 大島優子
- 山崎真実
- 西田麻衣
- 一慶
- 水木薫
- 沢柳廸子
- つじしんめい
- 阿部進之介
- 小島可奈子(特別出演)
- 螢雪次朗
- 長宗我部陽子
- 監督:白石晃士
- 製作:松下順一
- 企画:加藤東司
- プロデューサー:佐藤嘉一/小貫英樹
- 脚本:秋本健樹
- 撮影:百瀬修司
- 照明:森川浩明
- 録音:中川究矢
- 美術:高木理己
- 編集:太田義則
- VFXスーパーバイザー:鹿角剛司
- テケテケデザイン・特殊造形監修:西村喜廣
- 助監督:安原正恭
- 制作担当:佐藤潤
- 音楽:清水真理
- 制作協力:円谷エンターテインメント
- 制作:本田エンターテインメント
- 製作:アートポート