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作品スチール

パートナーズ

監督:下村優
出演:浅利陽介 大塚ちひろ 村田雄浩 川上麻衣子 ほか

2010年11月6日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国ロードショー

2010年/カラー/アメリカンビスタ/DTS/119分

イントロダクション

 ワーキングプアから脱出しようとした青年。両親の別居に戸惑う少女。事故で視力を失った女性ロックシンガー。『パートナーズ』は、さまざまな境遇にある人々が、盲導犬・チエとの出会いをとおして大切なこと気づいていく、心温まる物語だ。
 主人公の盲導犬准訓練士・小山内剛を演じるのは、ドラマ「コード・ブルー」や映画『手のひらの幸せ』などの浅利陽介。『パートナーズ』では、漠然と生きていた若者が目標を見出し成長していく姿を誠実に表現している。また、撮影前には自らの希望で2週間にわたって実際の盲導犬訓練センターで訓練士と同じ生活を体験して撮影に臨んだ。
 チエとの出会いで新しい一歩を踏み出すロックシンガー・真琴には「ゴジラ」シリーズや『ぼくはうみがみたくなりました』の大塚ちひろ。視界を遮るコンタクトレンズを付けての撮影で、目が見えないことの不安や恐怖をリアルに表現。また、劇中のライブシーンで「雨上がりの夜空に」「君のために」という日本ロック界の名曲2曲を披露しているのも注目だ。
 さらに、映画初出演となる期待の子役・近藤里沙がチエを育てる少女・美羽役で堂々とした演技を披露。そして夏八木勲、熊谷真実、川上麻衣子、村田雄浩、根岸季衣ら実力派俳優たちがしっかりと脇を固めている。
 脚本は数々の映画賞に輝く名脚本家・荒井晴彦が井上淳一と共同で担当。「警視庁鑑識班」シリーズなどテレビドラマの演出をながくつとめ、本作が劇場映画初監督となる下村優がメガホンをとった。
 『パートナーズ』はいまの時代に必要な“絆”の大切さを描くと同時に、財団法人・日本盲導犬協会の全面協力のもと、盲導犬がどのように育成され、人のために働くかを伝える作品となっている。

ストーリー

作品スチール

 フリーター生活を続けていた小山内剛(浅利陽介)は、バイト仲間が死んだことを契機に盲導犬訓練士学校への入学を志す。入学を果たしたものの、入学式から遅刻した上、志望の動機を「食いっぱぐれないちゃんとした資格」を取るためだと話す剛に教官(夏八木勲)も苦笑い。しかし、2年間の研修を経て剛は無事に准盲導犬訓練士となった。
 盲導犬となる犬は、生後2ヶ月で“パピーウォーカー”と呼ばれるボランティアに預けられる。長谷川美羽(近藤里沙)の家も子犬を預かることになり、美羽は預かった子犬に“チエ”と名前を付けた。
 長谷川家で10ヶ月を過ごして立派な成犬となったチエは、訓練センターへと戻ってきた。チエとの別れを惜しみ涙を流す美羽に、チエの訓練を担当することになった剛は「ぼくはチエを一人前の盲導犬に育てたい」と宣言する。
 こうして盲導犬となるためのチエの訓練が始まったが、美羽のことが忘れられないチエは訓練中に剛の指示に従わなくなってしまう。技術だけでは乗り越えられない壁があることを知った剛は、美羽のもとを訪ねる。そこで剛が知ったのは、犬に好かれるためには自分が犬のことを好きになればいいということ。いままで誰かと心を通わせることなく生きてきた剛は、それをきっかけに大切なことに気づきはじめる。
 剛の努力の甲斐もあってチエは盲導犬としての試験に合格。そして真琴(大塚ちひろ)が訓練センターにやってきた。ロックバンドのボーカルだった真琴は、ステージ上での事故で視力を失ってしまったのだ。チエと真琴、そして剛の訓練の日々が始まった――。

キャスト

  • 浅利陽介
  • 大塚ちひろ
  • 村田雄浩
  • 川上麻衣子
  • 近藤理沙(子役)
  • 根岸季衣
  • 熊谷真実
  • 夏八木勲

スタッフ

  • 監督:下村優

  • 脚本:荒井晴彦/井上淳一

  • 製作:藤野珠美
  • プロデューサー:新藤次郎/石坂久美男/落合千代子
  • ラインプロデューサー:土本貴生

  • 撮影:浜田毅(J.S.C)
  • 照明:長田達也
  • 録音:今井善孝
  • 装飾:遠藤雄一郎
  • 編集:渡辺行夫
  • キャスティング:桑原一仁
  • 助監督:猪腰弘之
  • 制作担当:近藤博

  • 音楽:根岸貴幸

  • 後援:(財)日本盲導犬協会
  • 製作:劇団つくしんぼくらぶ/劇団東俳
  • 制作プロダクション:近代映画協会
  • 配給:東京テアトル

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