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掌の小説

監督:坪川拓史/三宅伸行/岸本司/高橋雄弥
出演:吹越満 夏生ゆうな/寉岡萌希 中村麻美/福士誠治 清宮リザ/香椎由宇 奥村公延 ほか

2010年3月27日(土)よりユーロスペースにてモーニング&レイトショー

2010年/カラー&モノクロ/35mm/ステレオ/80分

イントロダクション

作品スチール

 日本人初のノーベル文学賞に輝き、いまだに世界中でその作品が読み継がれている文豪・川端康成。川端が40年間にわたって執筆した掌編小説を編んだ小説集「掌の小説」が、4人の新鋭監督の手により映画化を果たした。
 「笑わぬ男」「死面(デスマスク)」を原作とする『笑わぬ男』を監督したのは、沖縄を舞台とした『アコークロー』が話題を呼んだ岸本司。数多くの作品に出演する吹越満、夏生ゆうなとタレントのコージー冨田が出演する。
 「有難う」「朝の爪」が原作の『有難う』の監督は『Lost & Found』でオースティン映画祭グランプリを受賞した三宅伸行。『地球でたったふたり』などの寉岡萌希、監督としても活躍する中村麻美がひとりの女性の過去と現在を演じる。
 『美式天然』でトリノ国際映画祭グランプリ受賞経験を持ち、本作ではプロデュースもつとめる坪川拓史が監督をつとめたのは、同名小説が原作の『日本人アンナ』。ドラマ「純情きらり」で注目を集めた福士誠治が主演。映画初出演となるヒロイン役の清宮リザにも注目だ。
 映画のラストを飾るのは、歌手・川嶋あいのドキュメンタリーなどを手がける高橋雄弥の監督による『不死』。同名小説を映像化したこの短編では、2009年12月に逝去した名優・奥村公延と、人気若手女優の香椎由宇が異色共演を果たしている。
 4編はそれぞれ独立した作品であるが、4編すべてに共通するモチーフとして桜が登場。さらに『不死』主演の奥村公延がほかの3編にも出演し、全編をリンクさせる役割を果たしている。
 美しく繊細な映像からほのかなエロティシズムを漂わせる、珠玉の文芸作品がここに誕生した。

ストーリー

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笑わぬ男

 アパートで暮らすひと組の夫婦。病気の妻(夏生ゆうな)は、売れない作家である夫(吹越満)にたびたび「脚を握ってちょうだい」とせがむ。そんな生活の中で妻が元気だったころの幻を見る夫。ある日、友人(コージー冨田)と会った夫は、妻に見せるために咲きほこる桜の木の枝を折り取って持ち帰る……。


有難う

 菊子(中村麻美)は、自分が町へとやってきたころのことを思い出していた。まだ幼さの残る菊子(寉岡萌希)は、母に連れられバスへと乗り込んだ。バスの運転手は、道をあけてくれる馬車や大八車に「ありがとう」と声をかけるので“ありがとさん”と呼ばれている評判のいい運転手。バスの車中からは、咲きほこる桜が見えていた……。


日本人アンナ

 妹と暮らす青年“私”(福士誠治)は、町でアンナ(清宮リザ)という少女を見かけ気に留める。ロシア貴族の孤児だというアンナは、兄弟とともに毎夜映画館でロシアの歌を歌っている。“私”はアンナたちが泊まっている木賃宿を探し当て、アンナの隣の部屋へと泊まる。季節が過ぎ、桜が咲く季節に「私」が見かけたのは……。


不死

 凧を抱えて町を歩く老人・新太郎(奥村公延)。やがて新太郎は、ひとりの美しい少女(香椎由宇)と手を取りあって満開の桜の木の下へと向かう。そして新太郎は少女に見つめられながら凧を揚げる……。

キャスト

  • 吹越満
  • 夏生ゆうな

  • 寉岡萌希
  • 中村麻美
  • 長谷川朝晴

  • 福士誠治
  • 清宮リザ
  • 菜葉菜

  • 香椎由宇
  • 奥村公延

  • 小松政夫
  • コージー冨田
  • 星ようこ
  • 森下哲夫
  • 内田春菊
  • 内田紳一郎
  • 有川マコト
  • 三浦佳子

スタッフ

  • 監督:坪川拓史/三宅伸行/岸本司/高橋雄弥

  • 原作:川端康成「掌の小説」(新潮文庫)

  • プロデューサー:浅野博貴/坪川拓史/小林洋一

  • 撮影:板垣幸秀/八重樫肇春
  • 照明:田中利夫
  • 録音:山形浩
  • 美術:太田喜久男/井上心平
  • 衣裳:宮本まさ江
  • メイク:清水ちえこ
  • 特機:枡井正美

  • 音楽:関島岳郎
  • 主題歌:Kagra.「四季」(KING RECORDS)

  • 制作:T-artist
  • 製作:『掌の小説』製作委員会
  • 配給:エースデュース
  • 配給協力:グアパ・グアポ

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