日々修行に励む忍法者の砂子剣(阿部真里)、仲間の一ノ目狐雁(西野翔)、真壁右京(森下悠里)。そしてまだ未熟ながらなんとか姉に追いつこうとする剣の妹・志摩(宮間梨佳)。4人は、ある目的のために呼び集められた。
ときの将軍・徳川吉宗(若山騎一郎)が享保の改革を進める中、吉宗に反発する尾張藩主・宗春(海東建)は甲賀の忍を使い、吉宗のかつての愛妾だった女たちを探させていた。吉宗の醜聞を暴き、民衆の不満を煽ろうというのだ。大岡越前守(黒田アーサー)の助言を受け、吉宗は紀州の御庭番を呼び出す。かつての愛妾たちが甲賀の忍に捕らえられる前に、彼女たちを亡き者にすべく。その命を受けたのが剣たちであった。
凄腕で知られる水無瀬竜斎が率いる甲賀の忍に対抗するため、4人に加わるのは、伊賀の忍・櫓平四朗(弓削智久)。剣と櫓、狐雁と右京、志摩と頭領の七溝呂兵衛(仁科貴)は、三手に分かれて任務遂行に向かう。
「くノ一ではなく忍法者」となるべく、女としての自分を封印し、本来の名前まで捨てて忍の道を進んできた剣。そんな剣の考え方を、櫓は「つまらない」と言い切る。櫓の言葉に憤る剣であったが、櫓との道中で、これまで感じたことのない人と人との絆を感じはじめ、仲間たちの心にも触れていく――。
剣たちの行く手に立ちはだかるのは、奇々怪々な術を操る甲賀の忍たち。ついに火蓋を切った奇想天外な忍法合戦の行く末は? そしてかつて吉宗が愛した女・お藤(水谷ケイ)と、その息子・房之助(松本寛也)の運命やいかに? 忍としての宿命の中で、美しき女たちは――。
くノ一忍法帖 影ノ月
監督:菱沼康介
出演:阿部真里 西野翔 森下悠里 宮間梨佳 ほか
2011年6月4日(土)より銀座シネパトスほかレイトショー
1990年代にオリジナルビデオ作品として製作され人気を博した「くノ一忍法帖」シリーズ。稀代の伝奇作家・山田風太郎の小説を原作にした伝説のシリーズが、原作者没後10年となる2011年、『くノ一忍法帖 影ノ月』として復活を果たす!
13年ぶりの新作となる『くノ一忍法帖 影ノ月』の舞台となるのは江戸時代。八代将軍・徳川吉宗の命を受けた4人のくノ一が、尾張藩主・徳川宗春配下の甲賀の忍と、熾烈な忍法合戦を繰り広げる!
主人公の砂子剣(すなご・つるぎ)を演じるのは阿部真里。グラビアでも人気の美貌と得意のアクションで、ストイックに忍の道を歩む剣をりりしく演じている。一ノ目狐雁(いちのめ・こがん)役にはバラエティ番組でも活躍するセクシー女優の西野翔。真壁右京役にはグラビアに演技に活躍する森下悠里。剣の妹・志摩役には映画初出演で大胆な演技に挑む宮間梨佳。人気女優たちが出演してきた「くノ一忍法帖」復活にふさわしく、華やかな女優陣が顔を揃えて個性豊かな4人の忍を演じる。
そのほか、井口昇監督作品などで知られる亜紗美、『名前のない女たち』主演の安井紀絵、セクシーアイドルの草分け・水谷ケイも出演。さらに、伊賀の忍・櫓平四朗を演じる弓削智久、紀州御庭番の頭領・七溝呂兵衛役の仁科貴、大岡越前守役の黒田アーサー、徳川宗春役の海東健ら、実力派男優たちが脇を固める。
メガホンをとったのはPFFグランプリ受賞経験を持ち、劇場用長編デビュー作『はじめての家出』で注目を集めた菱沼康介。脚本にはかつての「くノ一忍法帖」シリーズも手がけた中本博通が参加している。
VFXを駆使して描かれる奇想天外な忍法の数々も見逃せない。セクシーで激しい、スーパー娯楽時代劇の登場だ。
- 砂子剣:阿部真里
- 一ノ目狐雁:西野翔
- 真壁右京:森下悠里
- 砂子志摩:宮間梨佳
- お藤:水谷ケイ
- 城ヶ沢陣内:亜紗美
- 七溝呂兵衛:仁科貴
- 櫓平四朗:弓削智久
- 房之助:松本寛也
- 弥生:安井紀絵
- 徳川宗春:海東健
- 大岡越前守:黒田アーサー
- 徳川吉宗:若山騎一郎
- 監督:菱沼康介
- 原作:山田風太郎「忍者月影抄」(角川文庫刊)
- 脚本:中本博通/林哲次/菱沼康介
- 製作:重村博文/本田武市
- 企画:田中勇/林哲次
- プロデューサー:木村尚司
- 撮影:百瀬修司
- 照明:太田博
- 美術:佐藤希
- 録音:良井真一
- 装飾:遠藤剛
- キャスティングプロデューサー:中里慶
- VFXスーパーバイザー:磯金秀樹
- アクション監督:鈴村正樹
- 振付:北村智晃
- 衣裳:村島恵子
- メイク・結髪:新井みどり
- 助監督:大西聡
- ラインプロデューサー:藤川佳三
- 音楽:アイシッツ
- 製作:キングレコード/ティー・オーエンタテインメント
- 制作:ティー・オーエンタテインメント
- 配給:TOブックス