アクションスターを目指して故郷を飛び出した緒方定虎・通称トラ(松本利夫)、37歳。東京に出て10数年、その目標は叶えられないまま借金まで背負い、生まれ育った岡山県・牛窓へと舞い戻ってきた。
トラが家を出るとき大ゲンカをした父親の虎之助(綿引勝彦)はいまだにその怒りが収まらず、母親の菊(多岐川裕美)がなだめるのも聞かずトラを追い返そうとする。ちょうどそこへひとりの少女がやって来た。美羽(宮﨑香蓮)と名乗るその少女は、なんとトラの娘だという。たしかに、東京に出る前トラが付きあっていた彼女に瓜ふたつだ。
ずっと長崎で母親とふたり暮らしだった美羽はつい最近、母親を亡くし、母親の遺した日記を頼りに父親のトラを訪ねてきたのだという。しかしトラは、突然現われた美羽になかなか父親らしく接することができない……。
幼なじみの剛太(林泰文)と昌江(さとう珠緒)の夫婦が営む食堂に転がり込んだトラは、小さなころ一緒に遊んだ剛太の妹・イヅミ(白石美帆)が見違えるような美人になっているのにビックリ。イヅミが定時制高校の教員をしていると知ると、イヅミに近づきたい一心で定時制高校への入学を決めてしまう。ところが、虎之助と菊のもとで暮らすことになった美羽も同じ高校へ編入することに。こうして“父”と“娘”が同じ教室で学ぶことになってしまった。
トラと美羽のクラスメイトは年齢も境遇もみんなバラバラ。そんなクラスメイトと、ときには衝突したりしながらも次第にクラスに馴染んでいくトラ。一方、美羽は一刻も早く自立をしようとバイトを掛け持ちしながら勉強に励む。
すぐ近くにいるのに、気持ちはすれ違うばかりのトラと美羽。そんなある日……。
晴れのち晴れ、ときどき晴れ
監督:内片輝
出演:松本利夫(MATSU from EXILE) 宮﨑香蓮 白石美帆 ほか
2013年11月23日(土)より全国ロードショー 11月16日(土)より岡山先行公開
2013年/カラー/16:9/5.1ch/117分
瀬戸内の海を臨む町・牛窓(うしまど)に、あの男が帰ってきた! 緒方定虎、通称トラ、スターになる夢は叶わずいまは無職の37歳。そしてときを同じくしてこの町に現われた美少女は、なんとトラの娘!?
日本エンターテイメント界を代表する人気グループ・EXILEのパフォーマーであり、俳優としても映画やドラマ、舞台で活躍するMATSUこと松本利夫が4年ぶりの映画主演を果たす。『晴れのち晴れ、ときどき晴れ』は、日本のエーゲ海と呼ばれる岡山県牛窓を舞台に、主人公・トラと周囲の人々が繰り広げるハートウォーミング・ストーリーだ。
MATSUは、ちょっとだらしないけど憎めないトラ役でコミカルな演技も披露。愛すべきダメ男を好演するとともに、演舞や岡山の祭り“うらじゃ”の踊りでは見事なパフォーマンスを見せてくれる。学ラン姿やブルース・リーファッションにも注目だ!
そしてトラの娘・美羽(みわ)を演じ、父親との関係に揺れる少女の心理を巧みに表現したのは、ドラマ「35歳の高校生」などで注目を集める若手女優の宮﨑香蓮(みやざき・かれん)。そのほか、トラのマドンナ的存在となるイヅミ先生に白石美帆、トラの幼なじみに林泰文とさとう珠緒、トラの両親に綿引勝彦と多岐川裕美と、豪華なキャストが揃った。
脚本は、映画『イキガミ』や大ヒットを記録したドラマ「半沢直樹」などを手がける八津弘幸。「アナザーフェイス」シリーズや「棘の街」などのドラマ演出を手がけ、本作が劇場作品初監督となる内片輝がメガホンをとった。
人々との触れあいの中でトラが変えていくもの、トラの中で変わっていくもの、そして少しずつ親子の絆を築いていくトラと美羽。牛窓の風景とあたたかな人々の姿が、タイトルのように心を晴れやかにしてくれる作品だ。
- 緒方定虎:松本利夫(MATSU from EXILE)
- 篠崎美羽:宮﨑香蓮
- 瀬戸イヅミ:白石美帆
- 瀬戸剛太:林泰文
- 瀬戸昌江:さとう珠緒
- 山根耕一:大浦龍宇一
- 刑事:榎木孝明(特別出演)
- 緒方菊:多岐川裕美
- 緒方虎之助:綿引勝彦
- 監督:内片輝
- 脚本:八津弘幸
- 原案:渡辺啓
- エグゼクティブプロデューサー:北川淳一/宇垣昌明/吉田誠二郎
- プロデューサー:原淳/岡嘉孝/松井晶子
- ラインプロデューサー:井汲泰之
- 撮影:栢分祐二
- 照明:はのひろし
- 美術:原田哲男
- 録音:河合博幸
- 編集:園井弘一
- 映像:川本龍文/宇佐美貴士
- 記録:江口由記子
- 音楽:遠藤浩二
- 主題歌:DEEP「I Promise You」(rhythm zone)
- 制作プロダクション:松竹撮影所
- 製作:株式会社南恵
- 配給:ネイキッド