“運動大好きアイドル”として活動している3人組・ジャージガールのアヤネ(未来穂香)、ナナミ(北山詩織)、マユコ(後藤郁)は、番組の企画で、とある廃墟を訪れた。肝試しとして、ひとりでカメラを持って建物の中に入るアヤネ。昼間であってもなにかが出てきそうな異様な雰囲気の漂う建物の中で、アヤネはあやしい気配を感じる。建物の外で映像をチェックするスタッフも奇妙な現象に気づいていた。そしてアヤネは信じられないものを目にしてしまう。それは、すさまじい速さで移動する老婆の姿だった!
その収録の日から、アヤネの様子がおかしくなりはじめる。アイドルの仕事にも身が入らずスタッフから注意されてばかり。ナナミは、あの収録の日にアヤネの頬に付いた小さな傷が大きく醜く広がりはじめていることを知る。一方マユコも、マネージャーの望月(中村愛美)が撮ったデジカメの画像に起きた異変に気づいていた。やがて、アヤネの顔の傷はファンにも知られることになり、アヤネはステージから姿を消した……。
ナナミとマユコ、望月とディレクターの榎本(岡田義徳)は、連絡の途絶えてしまったアヤネの家を訪ねるが、アヤネの母(大家由祐子)はアヤネは入院していると一同を追い返す。だが、家の2階の窓にはアヤネらしき影が見える。あきらめきれないナナミは、ひとりで再びアヤネの家を訪ねるが……。
ジャージガールのメンバーやスタッフに次々と襲い掛かる怪異。すべての発端となったあの廃墟では過去になにがあったというのか? あの“高速ばぁば”はいったい何者なのか? そしてアヤネは!?
高速ばぁば
監督:内藤瑛亮
出演:未来穂香 北山詩織 後藤郁 岡田義徳 ほか
2013年7月27日(土)よりユーロスペースにてレイトショー
2012年/カラー/ステレオ/71分
女性アイドルグループ・ジャージガールの3人は、番組収録で訪れた廃墟ですさまじい速さで移動する老婆を目撃する。おそるべき“高速ばぁば”の呪いが、3人の少女やスタッフたちに迫ろうとしていた……。
『先生を流産させる会』で衝撃の商業作品デビューを飾った新鋭・内藤瑛亮の待望の新作が登場する。“おそろしいスピードで走る老婆”という現代の怪談をモチーフに、アイドルの美少女たちを襲う怪異を描いた『高速ばぁば』だ! 実在の事件に着想を得た前作からは趣を変えた、エンターテイメント色豊かな恐怖が展開される。
“高速ばぁば”の呪いを体験する3人組アイドル役には、注目の美少女3人が揃った。アヤネ役には、ティーン向けファッション誌のモデルで人気となり、映画『マリア様がみてる』やドラマ「イタズラなKiss」など女優としても活躍する未来穂香(みき・ほのか)。ナナミ役には雑誌「セブンティーン」モデルとしてデビューし、ドラマ「35歳の高校生」などに出演する北山詩織。マユコ役には人気アイドルグループ・アイドリング!!!のメンバーで多方面で活躍する後藤郁(ごとう・かおる)。3人それぞれの個性が光る共演は見ものだ。また、『血を吸う宇宙』の中村愛美、ビデオ版「呪怨」の大家由祐子と、かつてのホラーヒロインが出演しているのも注目だ。
『高速ばぁば』のどこかダークでオフビートな雰囲気は、かつてのヨーロピアン・ホラーに通じる“恐怖映画のスピリット”を感じさせる。3人の監督が参加する「ネクスト・ホラー・プロジェクト」の1本として公開される『高速ばぁば』は、現在の国産ホラーでは異色ともいえる“恐怖”を存分に味わわせてくれる。
- 未来穂香
- 北山詩織
- 後藤郁
- 中村愛美
- 大家由祐子
- 中村有志
- 小野敦子
- 岡田義徳
- 監督・脚本:内藤瑛亮
- エグゼクティブ・プロデューサー:JIMMY LAI/平田樹彦/丸田順悟
- プロデューサー:一瀬隆重
- コー・プロデューサー:西前俊典
- アソシエイト・プロデューサー:丸山えり
- 撮影:中瀬慧
- 照明:玉川直人
- 美術:山川邦彦
- 特殊メイク:百武朋
- スタイリスト:棚橋公子
- メイク:五十嵐広美
- 録音:大森博之
- 音響効果:中村翼
- 編集:深沢佳文
- 視覚効果:本田貴雄
- キャスティング:山口正志
- 助監督:亀谷英司
- 制作担当:中村哲
- ラインプロデューサー:中村和樹
- 音楽:有田尚史
- 製作:NEXT MEDIA ANIMATION/ダブルフィールド
- 制作プロダクション:オズ
- プロダクション協力:NEBULA
- 配給:トラヴィス