山川享、緒方竜太、新谷晴彦。長野県の同じ学校に通う3人の少年は、しし座流星群を見るために偶然同じ場所へと集まった。星が流れるのを待ちながら会話を交わす3人は、学校では知ることのなかったお互いの一面を知っていく。
それから、12年。
いまは東京でIT関係の仕事をしている晴彦(馬場良馬)は、久々に実家へと戻ってきた。突然の晴彦の帰郷に驚く母親の陽子(暮川彰)に、出張のついでに寄ったと説明する晴彦。だが、晴彦が実家を訪れたのには、ある理由があった……。
音楽でプロを目指していた享(遠藤要)は、いまも長野で暮らし、地元の居酒屋で働く。いま人気のバンドでかつて享がギターを弾いていたことを知る彩(緑川静香)は、享にもう一度ギターを弾いてほしいと思っているのだが……。
竜太(佐藤祐基)は、東京でキャバ嬢の送り迎えの仕事をしている。仕事仲間の百川(仁科貴)は金に困っており竜太に借金を申し込む。キャバ嬢たちはどこかで聞いた噂話に花を咲かせる。そんな中で、竜太は淡々と仕事をしていく……。
父親の敏弘(四方堂亘)に話したいことがあるのだが、なかなか切り出せない晴彦。
親に反対されながらギターに打ち込もうとする少年・博人(寺坂尚呂己)の姿にかつての自分を重ねる享。
送り迎えするキャバ嬢のマリナ(小原春香)が抱える悩みに触れていく竜太。
12年前に同じ場所で流星を見た3人は、それぞれに自分の現実と向きあっていた。
そしてあの日のように、流星の降る日がまたやってくる……。
リュウセイ
監督:谷健二
出演:遠藤要 佐藤祐基 馬場良馬 ほか
2014年2月15日(土) より新宿バルト9ほか全国順次公開 2013年11月16日(土)より松本シネマライツ、長野千石劇場にて先行上映
2013年/カラー/16:9/DCP/80分
流星が降った日、長野に住む3人の少年は同じ場所で流星を見た。それから12年が過ぎ、成長した彼らは、それぞれの場所で、それぞれの人生を歩んでいた……。
いま注目される3人の若手男優が出演する『リュウセイ』は、長野と東京を舞台に、人生の岐路に立つ青年たちの姿を静かなタッチで描いていく、ほろ苦くて、しかし前向きな青春ストーリーだ。
主人公の青年たちを演じるのは、映画『クローズZERO』で注目を集め『イエローキッド』で毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞を受賞した遠藤要、ドラマ「ごくせん」でデビューし「仮面ライダーカブト」で人気となった佐藤祐基、ミュージカル「テニスの王子様」「特命戦隊ゴーバスターズ」と人気作に出演し映画主演の続く馬場良馬の3人。実際に登場人物たちと同世代の3人が、それぞれに事情を抱えた3人をリアルに演じてみせた。
そのほか、日テレジェニック2011の緑川静香、元AKB48・SDN48の小原春香、EBiDANメンバーの寺坂尚呂己ら期待の若手キャストに加え、個性派の仁科貴、ベテランの四方堂亘らが共演し、作品に厚みを加える。
監督は谷健二。黒澤明記念ショートフィルム・コンペティション2008にノミネートしたのをはじめ、これまでに短編映画が数々の映画賞で高い評価を得てきた。『リュウセイ』は初の長編監督作品となる。
撮影は長野県・松本フィルムコミッション、塩尻・木曽フィルムコミッションの協力のもと、長野県各所でおこなわれた。
思いどおりに行かない現実の前で葛藤する若者たち。決して甘くはない物語だが、そこには爽やかな風が残る。
- 山川享:遠藤要
- 緒方竜太:佐藤祐基
- 新谷晴彦:馬場良馬
- 彩:緑川静香
- マリナ:小原春香
- カズキ:三浦力(友情出演)
- 室田:阿部亮平(友情出演)
- 山川幸恵:あいはら友子
- 博人:寺坂尚呂己
- 百川:仁科貴
- 明美:片桐千里
- 新谷陽子:暮川彰
- 新谷敏弘:四方堂亘
- DJ:三四六
- 監督:西健二
- 脚本:佐東みどり
- 製作:河野正人
- プロデューサー:赤間俊秀
- 協力プロデューサー:佐伯寛之/丸山昇司
- 撮影監督:藤田秀紀(J.S.C)
- 撮影協力:塩尻・木曽フィルムコミッション/塩尻市/塩尻駅/松本市・松本観光コンベンション協会
- 宣伝:ボダパカ
- 配給:サモワール
- 製作: レックスエンタープライズ