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全国公開を前に主演男優3人がそれぞれの想いを披露 『リュウセイ』先行特別上映

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舞台あいさつをおこなったキャストと監督。前列左より、寺坂尚呂己(てらさか・ひろき)さん、泉大智さん。後列左より、遠藤要さん、佐藤祐基さん、馬場良馬さん、四方堂亘さん、谷健二監督

 遠藤要さん、佐藤祐基さん、馬場良馬さんの人気若手俳優3人が主演をつとめる『リュウセイ』(2月15日東京公開)の全国公開を前にした先行特別上映が2月1日に発明会館でおこなわれ、主演の3人と谷健二監督らが舞台あいさつをおこないました。
 『リュウセイ』は、長野の同じ中学に通っていた少年時代に一緒に流星を眺めた経験を持つ3人の青年の、それから12年後のそれぞれの人生を描いていく作品。
 主演の3人と同世代の青年が直面する悩みや迷いをリアルに描いた映画となっており、山川享を演じた遠藤さんは「心がけたのは芝居をしすぎないこと。監督がこの作品に対してすごくリアル感を追求していたので、そこに“日常を切り取ったそいつがいるな”みたいなのをすごい演じていて、だからすごい難しかったですね」と役についてコメント。
 緒方竜太を演じた佐藤さんは「ぼくは映画ってこうやってちゃんと作れるんだなって思ったんですよね。ほんとに仲間内から発進した映画でして、その中でスタッフさんが集まってきて、ちゃんとかたちになってこうしてみなさんの前で上映できるところまでいけるんだなと。なんというか、人の強さというか、動く力というのをすごく感じた作品でしたね」と、東京での上映を迎えた心境を語り、新谷晴彦を演じた馬場さんは「『リュウセイ』という映画は、すごく静かにときが刻まれている映画ではなかったでしょうか? 丁寧に時間が描かれているからこそ、登場人物たちの瞬きひとつにしろ、いろいろな意味が込められていく映画だなと思ったので、丁寧に、繊細に演じればよかったなあとか、いろいろ感じました」と、出演しての感想を述べました。

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役と自身の共通点について「ぼくは思い立ったことはすぐ行動しないとダメな人なんですよ。享はなにかを言い訳にして一歩を踏み出せない奴だし、そういう意味で似ていると思ったところはひとつもないですね。ぜんぜん違うと思います」と山川享役の遠藤要さん

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役との共通点について「似ている部分もあるし、そうじゃない部分もあるわけですよ。だから似てる似てないとか決められないですね。自分も竜太を演じてるけれど客観的に見られないというか、ごちゃごちゃに混ざってる感じですね」と緒方竜太役の佐藤祐基さん

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役との共通点について「考えが幼いゆえに楽観視しがちだったり、困って自分で解決できなくなると他人にすがりつくみたいなのは少なからず自分にもあるかなあと思ったので、自分のそういう部分を晴彦で出せればいいなと思いました」と新谷晴彦役の馬場良馬さん

 舞台あいさつ中盤には、スペシャルゲストとして晴彦の父親・敏弘役の四方堂亘さん、享が出会うミュージシャン志望の少年・博人を演じた寺坂尚呂己さん、竜太の中学生時代を演じた泉大智さんも参加。
 四方堂さんは、晴彦との親子のやりとりのシーンで「とってもいいセリフがあったんですけど、全部カットされまして(笑)」という裏話を笑顔で披露。谷監督は「とっても(セリフが)良すぎて、ちょっとリアリティじゃなくなってきたんですね。あんまり普通はいいセリフを言わずに語り合うのが親かなと思ったので、思い切って(カットしました)」と、そのシーンの意図を明かしました。

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「台本を渡されてキャストを見ると、イケメン俳優の佐藤祐基くん、馬場良馬くん。俺だけオッサンで恥ずかしかったんですけど、まあ遠藤がいるからいいか! って感じで引き受けました(笑)」とジョークで笑いを誘った新谷敏弘役の四方堂亘さん

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「初めて役のある映画で、最初は映画がどういうものかわからなかったんですけど、谷監督も遠藤さんもアドバイスをくれたり、一緒に相談しながら博人という役を考えてくださって、ほんとに助かったなって思います」と博人役の寺坂尚呂己さん

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中学生時代の竜太を演じた泉大智さんは「ぼくはこの映画を観ていて共感できることがいっぱいあるので、たぶんみなさんも共感できることが多いと思います。共感して、なにかを感じて帰っていただけたらなと思いました」とコメントしました

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これが長編初監督となる谷健二監督は舞台あいさつの進行役も担当

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主演の3人は年齢が近いこともあってか、笑いも忘れない息のあったトークを繰り広げ、会場を沸かしていました

 遠藤さんは「観た人が少しでも前を向けたら、ちょっとでも元気になれたらなって想いを込めてそれぞれが作った映画だと思うんです。だから何度でも観て、自分がいま立ち止まっていたりとか、いろいろな悩みだったりがあれば、この映画で少し前を向いてみようかなと思えてもらえたら嬉しいです」と、佐藤さんは「この映画は仲間で作りあげた映画だなと思いますし、ほんとに手作りだし、みんなで作ることができて、こうやって胸張ってみなさんの前でお披露目できることが自分の中では大きくて、愛おしくて、だからこそみなさんに少しでもなにかを感じて、自分のきっかけになってくれれば嬉しいです」と、馬場さんは「3人メインがいるので、いろいろな人を追っかけて感情移入していただければ嬉しいですし“こいつらもなんだかんだ頑張ってるんだなあ”って思ってくれることが次へのステップになるきっかけになるんじゃないかと思います」と、谷監督は「みなさんが普段観られているようなエンタメな映画ではなくて地味な映画だと思っているんですけど、日本映画もこんなのがあっていいかなって思っていますので、ほんとにたくさんの人に見てもらって、少しでも共感してもらえればいいかなと思っています」と、それぞれメッセージを送り、舞台あいさつを締めくくりました。

 映画の舞台でありロケ地となった長野県では昨年11月に先行公開され好評を博した『リュウセイ』は、2月15日(土)より、新宿バルト9ほか全国順次公開されます。

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