“ソラ”に住んで悠久のときを過ごす天使たち。そんな天使のひとり・ルナが地上に降りたまま行方不明となった。ルナを探すため、もうひとりの天使が地上へと降り立つ……。
ケガをして新体操部をやめた高校3年生の天野マコト(溝口恵)は、文化祭に向けて映画を撮ろうと考えていたが、お話の内容が思いつかない。マコトの相談を受けた先生は、最近A組に転校してきた生徒で文学の素養がある瀬田レイカ(星名利華)に協力してもらってはとアドバイスする。
クラスメイトの話によると、レイカは“絶対零度”ならぬ“絶対レイカ”と呼ばれるほどクールで、まったく友達を作ろうとしないらしい。思い切って話しかけてみるマコトだったが、レイカはまるで興味を示そうとしない。
しかし、レイカはマコトに不思議な話を聞かせる。マコトは地上に迷い込んだ天使で、レイカもマコトを迎えに来た天使なのだという。そのお話が気に入ったマコトは、レイカの話をもとにして映画を撮ることを決意。マコトの勢いに、いつの間にかレイカも映画作りに参加することになっていた……。
マコトの幼なじみの男子部の生徒・ターボ(桑野晃輔)に手伝ってもらいながら映画の撮影は進む。そして撮影をとおしてレイカとマコトは次第に打ち解けていく。レイカはそれまで決して見せることのなかった明るい笑顔を見せるようになり、マコト以外のクラスメイトとも少しずつ馴染みはじめていた。
そんな中、男子部にレイカと留学先で知り合いだったというミュート(西島顕人)が転校してきた……。
ソラから来た転校生
監督:近藤勇一
出演:星名利華 溝口恵 桑野晃輔 西島顕人 ほか
2013年5月18日(土)より シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開
(短編『ネコヤドのハルとアキ』と同時上映)
2013年/カラー/ビスタサイズ/ステレオ/48分(『ネコヤドのハルとアキ』2012年/カラー/ビスタサイズ/15分)
“ソラ”からやってきたひとりの天使。彼女の目的は、地上で行方不明になった仲間の天使を連れて帰ること。そして、文化祭に向けて映画を作ろうとしていた女子高校生のマコトは、不思議な転校生・レイカに出会う――。
『ソラから来た転校生』は、今後の活躍が期待されるフレッシュなキャストの出演で、高校生たちの眩しい時間を爽やかなタッチで描いた青春ファンタジーだ。
CMやテレビバラエティなどに出演してきた星名利華と、ティーン向けファッション誌「ニコラ」のモデルとして活躍してきた溝口恵、1994年生まれの新人女優ふたりがダブル主演。星名利華が演じるクールなレイカ、溝口恵が演じるまっすぐなマコト、ふたりのヒロインの魅力にはきっと誰もが魅了されるだろう。また、溝口恵が披露する特技の新体操もみどころだ。
そのほか、ふたりを見守る男子生徒に、ミュージカル「テニスの王子様」で人気の桑野晃輔と西島顕人。さらに『さよならドビュッシー』などの相楽樹、バラエティ番組でも活躍するシニア俳優の菅登未男や、山村美智、岩井七世らが共演する。
脚本・監督は、ショートムービー『好夏(すいか)』シリーズなどを手がける映像クリエイターの近藤勇一。同シリーズで近藤監督とコンビを組む高橋克行が、本作でも音楽を担当している。
ロケ撮影によるどこか懐かしい風景と幻想的な映像の融合が、この作品独特の魅力あふれる世界を作り出している。そしてなにより、若いキャストたちが見せるいきいきとした姿が、フィクションとリアルの垣根を越えた輝きを届けてくれる。
同時上映も星名利華・溝口恵主演、近藤勇一監督の『ネコヤドのハルとアキ』。こちらもふたりの魅力が堪能できる短編だ。
- 瀬田レイカ:星名利華
- 天野マコト:溝口恵
- 田島広志(ターボ):桑野晃輔
- 音無和人(ミュート):西島顕人
- 謎の天使:相楽樹
- マコトの母:山村美智
- 三好先生:岩井七世
- 梅爺:菅登未男
- ポンチ:早乙女晴香
- A子姉:鮎川桃果
- クレア:岬乃かのん
- アリス:岬乃じゅな
- ケイ:布施エレナ
- ハル:永瀬春菜
- ナツ:果夏
- ハナ:華月綾香
- ヒナコ:小日向雪
- 監督・脚本・撮影・編集:近藤勇一
- エグゼクティブプロデューサー:伊藤久美子
- プロデューサー:東野陽一
- 音楽:高橋克行(Landscepe)
- 製作:イトーカンパニー
- 制作:ゴイス株式会社
- 配給:キュリオスコープ