わたしは、シャッターガール
夢路歩(夏目あおい)は、東京の街を歩き回り写真を撮るシャッターガール。友達の美夏(大西颯季)と街を歩きながら、さまざまなものをカメラに収めていく。
歩は、匂いを写したい。風を写したい。温もりを写したい。夢を写したい。そして、命を写したい。だが「命」を写そうとしたとき、歩はシャッターを押せなくなった。シャッターを押したら、命を止めてしまう気がして。「写真なんかもう撮らない、写真なんか大っ嫌い!」。歩は大事なカメラを投げ捨ててしまう――。
写真って何?
夢路歩(田中美麗)は高校の写真部員。春名窓花(西野実見)たち写真部の仲間は、みんな写真に対する考え方は違っている。あくまで趣味と考えていたり、男子部員の小森元気(芳村宗次郎)のように、プロを目指して取り組んでいたり。
歩は、スカイツリーができるまでは建設途中のスカイツリーの見える風景を撮っていた。だけど、スカイツリーが完成してしまうとなにを撮っていいのかわからなくなってしまった。「写真ってなに?」。考えはじめた歩たちに、顧問の細村(ハービー山口)は、写真集を見せながら話を聞かせてくれる――。
夢路!お前無茶すんなぁ!
夢路歩(藤井武美)は写真のことになるとまったく周りが見えなくなってしまい、通りすがりの人に笑われようが、車にひかれそうになろうが気にしない。同級生の玉城大樹(大橋典之)はいつも歩に振り回されながら、歩の写真撮影につきあっている。
そんな歩と玉城をじっと見つめているのは歩にひそかな想いを寄せる小野田幸治郎(平光航平)。歩と玉城がつきあっているのではないかとの不安にかられながら、小野田はある日、ついに歩に想いを打ち明けようと決意する――。