
山岸サワ(安藤サクラ)は介護ヘルパー。ある日、派遣先の片岡家で、寝たきりの昭三(織本順吉)と一晩添い寝をしてほしいと頼まれる。勤務先には内緒で依頼を引き受けたサワだったが、そのせいで思わぬ事件に巻き込まれることになり、仕事を首になった上に寮も追い出され、一夜にして職なし家なしになってしまった。
途方に暮れて街を歩くサワは、深夜のカラオケ店の店先でひとりの老人・康夫(井上竜夫)が店員と揉めているのを見かけると、康夫の連れのふりをして店内へ。康夫をうまく丸め込み、カラオケルームで食べて飲んで騒いで一晩を過ごす。翌朝、康夫はサワに1万円札を渡すと、晴れやかな表情で去っていく……。
次にサワが出会ったのは、スーパーの駐輪場で他人の自転車のタイヤに穴を開けてる老人・茂(坂田利夫)。茂の“犯行現場”をしっかりと目撃したサワは、それをネタに茂を脅かし茂の自宅へと転がり込むと、まるで“押しかけヘルパー”のようにひとり暮らしの茂の身の回りの世話をしていく。当初は戸惑っていた茂も、次第にサワに心を開いてくのだが……。
また住むところのなくなったサワは、ショッピングモールのベンチに座る老人・義男(津川雅彦)を見かける。義男はモール内の本屋に入ると制服姿の少女の写真集を手にとって上着の中へと。一部始終を見ていたサワは義男に近づく……。
義男は現役の教師。サワは、寝たきりになった義男の妻・静江(草笛光子)の介護を手伝いに来た元・教え子という触れ込みで義男の家に寝泊まりし、静江の介護と家事をこなしていく。いつしかサワは義男にとって大きな存在になっていくが……。
いくつかの老人の人生を覗いたサワは、やがて思わぬ人との再会を遂げる……。