六本木の街。廃校となった小学校は夜になると異様な賑わいを見せる。この場に集まる人々の目的は、美しい女たちの“闘い”。コスプレ姿の女たちが檻に囲まれたリングで闘う非合法の格闘イベント、それがガールズブラッド――。
皐月(芳賀優里亜)やSM嬢のミーコ(水崎綾女)たちは、毎夜ガールズブラッドのリングに上がり、観客を熱狂させる。まゆ(小池里奈)のように、彼女たちの闘いを見て新たにガールズブラッドに加わる者もいる。
またひとり、ガールズブラッドに新たなメンバーが加わった。その女・千夏(多田あさみ)は、並外れた強さを見せ、ミーコや皐月に次々と勝利していく。そして千夏は、皐月に対して謎めいた態度をとる――。
千夏の存在が皐月を戸惑わす中、ガールズブラッドに怪しい男たちが現れた。家出中の千夏を連れ戻しにきた千夏の夫で空手家の乱丸(榊英雄)と部下たちであった。皐月はミーコとまゆの力を借りて乱丸の手から千夏を守り、それがきっかけで彼女たちは親しさを増していく。さらに皐月は、自分が千夏へ対して抱く想いに気づいていく。千夏も、皐月がずっと隠していた「心が男である」という秘密を見抜いていた。お互いの気持ちを確かめあい、結ばれる皐月と千夏。
だが、千夏を諦めようとしない乱丸の計略により、千夏は強引に連れ戻され、ガールズブラッドも解散に追い込まれてしまう。バラバラになってしまったガールズブラッドのメンバー。闘う場所も千夏も失ってしまった皐月。
それでも、皐月の中には消えない想いがあった。いま、闘いが始まろうとしていた。皐月の、ミーコの、まゆの、仲間たちの、そして千夏の。自分たちの“大切なもの”を守るための闘いが――。
赤×ピンク
監督:坂本浩一
出演:芳賀優里亜 多田あさみ 水崎綾女 小池里奈 ほか
2014年2月22日(土)より角川シネマ新宿ほか全国ロードショー
2014年/カラー/ビスタビジョン/118分
コスプレ姿の美女たちが闘う非合法の格闘イベント・ガールズブラッド! 皐月たちガールズブラッドのメンバーは、それぞれの想いを胸に、今夜も檻で囲まれたリングに上がる!!
ハリウッドで経験を積み日本アクション界に新風を吹き込んだ監督・坂本浩一が、主演の芳賀優里亜をはじめとする魅力的な女優陣をキャストに迎えて新たなジャンルに挑んだ。アクション+エロスのエンターテイメント『赤×ピンク』だ!
直木賞作家・桜庭一樹が2004年に発表した同名小説を『私の奴隷になりなさい』など話題作を次々手がける気鋭の脚本家・港岳彦が脚本化。「ウルトラ」「ライダー」「戦隊」と多くのヒーロー作品を手がけてきた坂本監督が女優たちの輝きを存分に引き出し、アクションとドラマが一体となった演出で闘う女たちの青春を鮮やかに描いてみせた。
主人公の性同一障害の空手家・皐月を演じた芳賀優里亜は、たしかな演技力と体当たりで挑んだアクションで難役をしっかりと作品世界に息づかせるとともに、自身初となるフルヌードも披露して女性同士の濃厚なラブシーンも演じてみせた。
そして、並外れた格闘センスを持ち皐月を惑わす美女・千夏(ちなつ)役の多田あさみ、SM嬢の顔も持つミーコ役の水崎綾女(みさき・あやめ)、ロリータフェイスのまゆ役の小池里奈、さらに桃瀬美咲、人見早苗ら、個性豊かな美女たちが激しく華やかにスクリーンを彩る。また、榊英雄、山口祥行、品川祐ら、作品にスパイシーな味わいを加える男優陣にも注目だ。
身体と身体をぶつけあい、重ねることでしか確かめられない想いがある。これはまさに、女性キャストならではの「肉体派」青春ムービーだ! 拳で伝える彼女たちの熱さを、いま受け止めよ!!
- 芳賀優里亜
- 多田あさみ
- 水崎綾女
- 小池里奈
- 山口祥行
- 前山剛久
- 杉原勇武
- 桃瀬美咲
- 桜木梨奈
- 三田真央
- 西野翔
- 周防ゆきこ
- 大島遥
- 安田聖愛
- 人見早苗
- 榊英雄
- 品川祐
- 監督:坂本浩一
- 原作:桜庭一樹「赤×ピンク」(角川文庫刊)
- 脚本:港岳彦
- エグゼクティブプロデューサー:井上伸一郎
- 製作:安田猛/水口昌彦
- 企画:菊池剛
- プロデューサー:大森氏勝/千綿英久/丸田順悟
- ラインプロデューサー:湊谷恭史
- 撮影:百瀬修司
- 照明:太田博
- 美術:丸尾知行/沖原正純
- 録音:山口満大
- 編集:須永弘志
- 助監督:伊藤良一
- 制作担当:小沼秀剛
- アクション監督:こしげなみへい
- 音楽プロデューサー:安東義史
- 音楽制作:COMPANY AZA
- 音楽:三澤康広
- 主題歌:芳賀優里亜「イチル」(アルテメイト)
- 製作:KADOKAWA/ポニーキャニオン
- 製作プロダクション:角川大映スタジオ
- 企画・制作プロダクション:ダブルフィールド/ザフール
- 配給:KADOKAWA