
六本木の街。廃校となった小学校は夜になると異様な賑わいを見せる。この場に集まる人々の目的は、美しい女たちの“闘い”。コスプレ姿の女たちが檻に囲まれたリングで闘う非合法の格闘イベント、それがガールズブラッド――。
皐月(芳賀優里亜)やSM嬢のミーコ(水崎綾女)たちは、毎夜ガールズブラッドのリングに上がり、観客を熱狂させる。まゆ(小池里奈)のように、彼女たちの闘いを見て新たにガールズブラッドに加わる者もいる。
またひとり、ガールズブラッドに新たなメンバーが加わった。その女・千夏(多田あさみ)は、並外れた強さを見せ、ミーコや皐月に次々と勝利していく。そして千夏は、皐月に対して謎めいた態度をとる――。
千夏の存在が皐月を戸惑わす中、ガールズブラッドに怪しい男たちが現れた。家出中の千夏を連れ戻しにきた千夏の夫で空手家の乱丸(榊英雄)と部下たちであった。皐月はミーコとまゆの力を借りて乱丸の手から千夏を守り、それがきっかけで彼女たちは親しさを増していく。さらに皐月は、自分が千夏へ対して抱く想いに気づいていく。千夏も、皐月がずっと隠していた「心が男である」という秘密を見抜いていた。お互いの気持ちを確かめあい、結ばれる皐月と千夏。
だが、千夏を諦めようとしない乱丸の計略により、千夏は強引に連れ戻され、ガールズブラッドも解散に追い込まれてしまう。バラバラになってしまったガールズブラッドのメンバー。闘う場所も千夏も失ってしまった皐月。
それでも、皐月の中には消えない想いがあった。いま、闘いが始まろうとしていた。皐月の、ミーコの、まゆの、仲間たちの、そして千夏の。自分たちの“大切なもの”を守るための闘いが――。