
初主演作『私の奴隷になりなさい』が大ヒット、続く主演第2作『甘い鞭』でも濃厚なエロスを見せた壇蜜。いまや現代のエロスの女王となった彼女が、主演第3作で新たな境地に挑む。壇蜜主演最新作はなんと空想科学特撮映画『地球防衛未亡人』! 地球防衛軍のエースパイロット・ダン隊員に扮した壇蜜が、隕石に乗ってやってきた宇宙怪獣に立ち向かう!!
プロデューサー・脚本・監督をつとめたのは『いかレスラー』『ギララの逆襲』などでカルトな人気を誇る奇才・河崎実。『地球防衛未亡人』は、河崎実の監督デビュー作「地球防衛少女イコちゃん」から20年以上しぶとく、いや連綿と続く「地球防衛」シリーズの最新作でもあり、河崎作品ファンならきっと泣けるはずの(いろんな意味で)趣向も仕込まれている。
一見ゆるいパロディ作品にも見える本作だが、特撮は「仮面ライダー」「スーパー戦隊」の2大シリーズや近年は『巨神兵東京に現わる』を手がける老舗・特撮研究所が担当。地球防衛軍ユニフォームデザインは藤原カムイ、怪獣デザインは「仮面ライダーフォーゼ」クリーチャーデザインも手がけた麻宮騎亜と人気マンガ家ふたりが参加しており、妥協のないこだわりが光る。
そしてキャストも「ウルトラセブン」のダン隊員・森次晃嗣をはじめ、古谷敏、きくち英一、沖田駿一、堀内正美らウルトラシリーズに縁のある俳優が多数出演。さらになべやかん、モト冬樹ら河崎作品でお馴染みのキャストが顔を揃えるほか、ドラマ「湯けむりスナイパー」の大野未来や人気上昇中のグループ・超特急のユースケこと福田佑亮らの若手も活躍する。
河崎作品らしいギャグと壇蜜のエロス満載の『地球防衛未亡人』には、原発や領土問題など、現在の日本が抱える諸問題への静かな怒りや憤りも見える。この映画は、壇蜜という女神を主演に迎えた、現代、そして未来への祈りともいえる映画なのだ!

ある日、東シナ海にある三角諸島に落ちてきた隕石。その中から現れたのは、3年前に東京を襲った宇宙怪獣ベムラスだった! 地球防衛軍JAPのエースパイロット・天野ダン隊員(壇蜜)は出撃を申し出るが、三角諸島はその領有権を巡って周辺国との対立がある地域。そのためタマオカ長官(森次晃嗣)も出動許可を出すことができず、JAPはただ監視を続けることしかできなかった。
やがてベムラスは日本本土に向けて移動を開始、ようやくダン隊員に出動命令がくだされた。だが、発電所に迫るベムラスを迎撃するダン隊員は、闘いのさなかで自分の身に起きた異変に気がつく。ベムラスを攻撃すればするほど、体に快感が走るのだ! そして快感の中、ダン隊員の乗った機体はベムラスに撃墜されてしまう……。
負傷し、カミゴウ・ミツヲ隊員(福田佑亮)に救出されたダン隊員は、彼女の身を案ずる愛川ワコ隊員(大野未来)に、自らとベムラスの間にある因縁を明かす。3年前、向島の売れっ子芸者であったダン隊員には、将来を誓った婚約者がいた。だが、結ばれる日を目前に東京を怪獣が襲撃、ダン隊員を守るために婚約者は命を落とした。その怪獣こそベムラスだったのだ! 愛する人を失ったダン隊員は中途採用でJAPに入隊、エースパイロットとなってベムラスに復讐する日を待っていたのだった。
だが、ダン隊員は大伴医師(モト冬樹)に衝撃的な事実を知らされワコ隊員たちの前から姿を消してしまった。そして政府首脳がベムラスを自国の利益に利用しようと画策する中、イワムラ博士(堀内正美)はベムラスの重大な秘密に気づく……。
ベムラスの脅威が広がる中、ダン隊員はなにを思うのか? いま、日本を、いや地球を守るため、ダン隊員がイク!!