監禁された女性の調教シーンを配信し、マニアから絶大な人気を誇る闇サイト“バビロン”。匿名の通報を受け、警部補の雨宮美咲(天乃舞衣子)たち警視庁生活安全部は“バビロン”のアジトへと突入した。アジトを捜査する中で、美咲は自分の妹・美冬(あんり)が犯罪に関わっていることを知り、同僚たちに知られないよう妹を逃してしまう。
美咲たちが監禁されていた女性を救出したあとも“バビロン”では遠山静子(濱田のり子)という新たな女性が調教される映像が配信されていた。引き続き捜査をおこなう美咲は、ヨセフと名乗る人物からの電話を受ける。ヨセフは美咲が妹を逃したことを知っており、そのことを明るみにされたくなければ言うことを聞くようにと迫る。そして美咲は、ヨセフに言われるがままに淫らな行為をおこなう奴隷となっていくのだった……。
主婦の瑠璃(桜木梨奈)は、ある日、知り合いとチャット中に“バビロン”の存在を教えられる。興味本位で覗いた画面で繰り広げられる静子の調教の様子に、瑠璃はこれまでに感じたことのない興奮を覚えていた。忙しい夫に相手にされない寂しさを紛らすように“バビロン”にのめり込んでいく瑠璃。やがて“バビロン”にアクセスするだけでは飽きたらず、瑠璃は自らの身体を縄で縛り、刺激を求めて街を歩くようになっていく……。
“バビロン”のカメラの前で日々調教される静子。彼女を調教するのは、感情を一切表わすことのない若き調教師・エディ(辻本祐樹)。調教の日々の中で、いつしか静子とエディの間には奇妙な絆が芽生えはじめていた……。
美咲と、瑠璃と、静子。3人の女性の運命は“バビロン”によって結びつけられようとしていた……。
花と蛇 ZERO
監督:橋本一
出演:天乃舞衣子 濱田のり子 桜木梨奈 ほか
2014年5月17日(土)より丸の内TOEI2ほか全国公開
2014年/カラー/113分|R18+
謎の組織の犯罪に迫る女刑事、夫の借金のかたに我が身を犠牲にする人妻、ネットを通じ新たな世界を知る専業主婦。3人の美女は、それぞれに“闇サイト”が開く禁断の世界へと堕ちていく……。
日本の官能小説の第一人者・団鬼六によるSM小説の傑作「花と蛇」は、これまでたびたび映像化され、中でも主演・杉本彩、監督・石井隆による2004年版『花と蛇』は大ヒットを記録した。それから10年の節目となる2014年、不朽の名作が新たなスタッフとキャストにより『花と蛇 ZERO』として新生する!
旧作を越える官能の世界を描くべく、新作『花と蛇 ZERO』では3人の女優がトリプル主演する。正義に燃える女刑事・美咲にはグラビアアイドルから女優に転身し舞台を中心に活動してきた天乃舞衣子。和装の似合う人妻・静子には元・セイントフォーで数多くの作品に出演する濱田のり子。ネットで快楽の世界を知る主婦・瑠璃には佐藤寿保監督『華魂』主演で鮮烈な印象を残した桜木梨奈。オーディションで選ばれた3人の女優が、その肉体の限界に挑むような熱演を見せている。
さらに、若手男優の辻本祐樹が調教師・エディを演じるほか、津田寛治、川野直輝、榊英雄、菅原大吉、木村祐一と、個性と実力を兼ね備えた男優陣が共演する。
脚本は『私の奴隷になりなさい』『赤×ピンク』など話題作を次々に手がける気鋭の脚本家・港岳彦。監督は人気シリーズ「相棒」や『探偵はBARにいる』の橋本一。スピード感あふれる展開で、観客を『花と蛇ZERO』の独特な世界へと誘う。
過激なエロスと過剰なまでのエンターテイメントの融合、それが2014年の「花と蛇」=『花と蛇 ZERO』だ!!
- 雨宮美咲:天乃舞衣子
- 遠山静子:濱田のり子
- 瑠璃:桜木梨奈
- 静子の夫:津田寛治
- 広木:川野直輝
- 斎藤:榊英雄
- エディ:辻本祐樹
- 黒川:菅原大吉
- 馬場:木村祐一
- 監督:橋本一
- 原作:団鬼六(幻冬舎アウトロー文庫刊)
- 脚本:港岳彦
- 製作:間宮登良松
- エグゼクティブプロデューサー:加藤和夫
- プロデューサー:島津毅彦/菅谷英智
- キャスティングプロデューサー:福岡康裕
- ラインプロデューサー:角田朝雄
- 宣伝プロデューサー:手嶋亮介
- 撮影:栢野直樹
- 照明:蒔苗友一郎
- 美術:福澤勝広
- 装飾:大庭信正
- 録音:田村智昭
- 整音:小林喬
- 編集:小堀由起子
- 俳優担当:大山恵子
- 助監督:倉橋龍介
- 制作担当:曽根晋
- 緊縛:有末剛
- 音楽プロデューサー:津島玄一
- 音楽:海田庄吾
- 製作プロダクション:東映東京撮影所
- 製作・配給:東映ビデオ株式会社