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作品スチール

Dressing Up

監督:安川有果
出演:祷キララ 鈴木卓爾 ほか

2015年8月15日(土)より シアター・イメージフォーラムにてレイトロードショー

2012年/カラー/HD/68分

イントロダクション

作品スチール

 幼いころに母親を亡くした中学1年生の少女・育美。母親が残したメッセージを見つけた日から、彼女の世界は少しずつ変わりはじめる。なにも話さない父親。育美の心に触れようとする友人。そして、育美の中に広がる衝動……。
 亡き母の過去を追う中で不安定な揺れる少女の心理を鮮烈なタッチで描いた『Dressing Up』。第14回TAMA NEW WAVEグランプリを受賞するなど高い評価を受けてきた作品が、完成より約3年を経て待望の一般公開を迎える。
 監督・脚本は安川有果。劇場公開された短編『カノジョは大丈夫』を監督したのち、映像制作者の人材発掘をおこなうCO2(シネアスト・オーガニゼーション大阪)の企画募集に応募、助成作品に選ばれ初長編作『Dressing Up』を完成させた。
 主人公の少女・育美に起用されたのは、映画『堀川中立売』やミュージックビデオへの出演で知られる2000年生まれの女優・祷(いのり)キララ。撮影時まだ小学生だったとは思えない存在感を発揮し、本作で数々の映画賞に輝いた。
 そして育美の父親を映画監督としても知られる鈴木卓爾が演じ、娘を想う故に娘を傷つける父親を繊細に演じてみせた。そのほか、育美の同級生を演じる佐藤歌恋(さとう・かれん)や渡辺朋弥ら若手キャストの好演も見逃せない。
 また、撮影に山下敦弘、三宅唱、大畑創ら気鋭の監督陣の作品に参加する四宮秀俊、助監督に『灰色の烏』監督の清水艶(しみず・なお)、制作に『螺旋銀河』監督の草野なつかと、日本映画界注目のスタッフが参加している。
 撮影当時25歳だった安川有果は、特定のジャンルへとカテゴライズすることができない表現で変容していく少女の世界を描き出してみせた。その衝撃は、観る者をつよく作品世界へと惹きつける。

ストーリー

作品スチール

 引っ越しで新たな街にやってきた中学1年生の少女・桜井育美(祷キララ)。
 新しい学校、授業で「将来の夢」を尋ねるプリントを渡されても、育美にはそこに書く言葉が見つからない。
 そして、引っ越しの際に見つけた1冊のノートに育美は引き込まれていく。
 それは、育美が幼いころに死んだ母親が書き残したメッセージ。
 次第に崩れていく文字、意味のわからない言葉。
 母親の過去に引き込まれていく育美に謎の男が告げる。
 「お父さんは本当のことを隠している」
 仕事で忙しいが育美へのプレゼントを欠かさない父親の友則(鈴木卓爾)。
 そんな“優しい父親”と育美の関係は、少しずつ軋みはじめる。
 ある日、育美は学校で事件を起こし、育美のクラスには静かな波紋が広がる。
 そんな中で、育美に興味を持ち近づく同級生の長谷愛子(佐藤歌恋)。
 いつしか、育美の中で母親の過去が像を結ぶ。
 育美が自分自身の中に見出していく衝動。
 いま、彼女の世界は変容を始める。

キャスト

  • 桜井育美:祷キララ

  • 長谷愛子:佐藤歌恋
  • 本多まこと:渡辺朋弥
  • 桜井美智子:平原夕馨
  • 内藤:デカルコ・マリィ

  • 桜井友則:鈴木卓爾

スタッフ

  • 監督・脚本・編集:安川有果

  • 撮影:四宮秀俊
  • 照明:大嶋龍輔
  • 録音・音楽:松野泉
  • 美術:塩川節子
  • 衣装:金井塚悠香
  • メイク:北川恵里
  • 特殊メイク:仲谷進(KID'S COMPANY)
  • 制作統括:濱本敏治
  • 制作:横田蕗子/草野なつか
  • 助監督:福田良夫/清水艶
  • チラシロゴ・イラスト:小林エリカ
  • アートワーク:寺澤圭太郎
  • テキスト:磯田勉

  • 制作・配給:ドレッシング・アップ
  • 宣伝:細谷隆広
  • 宣伝協力:岩井秀世

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