劇場版 神戸在住
監督:白羽弥仁
出演:藤本泉 菅原永二 浦浜アリサ 松永渚 柳田小百合 竹下景子 ほか
2015年1月17日(土)より ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
2014年/カラー/ビスタサイズ/ステレオ/97分

東京から神戸に引っ越してきた19歳の辰木桂。大学の美術科へ入学した桂は、慣れない関西での生活に戸惑いつつも、大学の友人たちやかつて希望をくれたイラストレイターと触れ合いながら、神戸での日々を過ごす……。
1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災。それからちょうど20年となる2015年1月17日、かつて震災のあった街・神戸を舞台に“いま”を生きる人々の姿を描いた映画『劇場版 神戸在住』が公開される。
原作は木村紺のコミック「神戸在住」。原作は震災から数年の神戸を舞台としていたが、映画化にあたっては現代の神戸へと舞台を変更。震災後に生まれた若い世代の登場人物を中心にした物語となっている。
主人公の辰木桂を演じるのは藤本泉。主演やヒロイン役での映画出演が続き、話題作『アオハライド』にも出演する注目の若手女優だ。『劇場版 神戸在住』では、繊細さゆえに周囲に馴染めない桂をしっかりとスクリーンに息づかせてみせた。
そして桂に大きな影響を与える車椅子のイラストレイター・日和(ひなた)洋次役には舞台を中心に活躍する菅原永二。また、桂の大学の友人にはモデルの浦浜アリサ、『ウチのはらのうち』主演の松永渚、ドラマや舞台で活躍する柳田小百合と、関西出身の若手を起用。さらに、松尾貴史、仁科貴らの個性派が脇を固め、ベテラン・竹下景子が重要な役を演じる。
脚本は神戸大学卒業生で『幸福のスイッチ』などを手がける安田真奈、監督は兵庫県出身で甲南大学講師もつとめる白羽弥仁(しらは・みつひと)。神戸に縁の深いスタッフが、神戸への想いを込めて作品を完成させた。
ひとりの女子大生の“心の復興”を通じて、前を向いて生きることの大切さを伝えるヒューマンドラマが、ここに完成した。

19歳の辰木桂(藤本泉)は、父親の仕事の都合で東京から神戸へと家族で引っ越し、神戸の大学の美術科へと入学した。大学は関西出身の学生が多く、内気な桂は周りのペースになかなか馴染めない。それでも大学のオリエンテーションの日、大学入学前からモデルとして活躍している泉海洋子(浦浜アリサ)、ひょうきんでいつも周りを笑わせる鈴木タカ美(松永渚)、ケガでスポーツを断念したしっかり者の金城和歌子(柳田小百合)の同じクラスの3人が気さくに桂に話しかけてきた。そしてオリエンテーションの帰り道、偶然に出会った女性との会話の中で、桂はここ神戸がかつて阪神・淡路大震災に見舞われた街であることに気づく……。
大学入学からしばらく経ったある日、桂は神戸に来てからずっと楽しみにしていた場所を訪れた。そこは、車椅子のイラストレイター・日和洋次(菅原永二)が営む小さなギャラリー。かつて目標を見失っていた桂が美術の道を志すきっかけとなったのは日和のイラストだったのだ。日和本人に会った桂は「この絵、私の人生の道しるべなんです」と感謝の言葉を伝える。
大学ではどこかぎこちないながらも洋子と高美、和歌子と仲の良いグループになっていた桂は、3人を日和のギャラリーに連れていく。尊敬する人物や友人たちとの楽しい時間を過ごす一方で、桂は、自分が生まれる前に起きた震災が神戸近郊で暮らす人々の“現在”に残したものの大きさを感じていく。
日和のギャラリーをしばしば訪れるようになった桂は、日和の人柄に触れる中で次第に彼に惹かれていく。だが、やがて桂は日和が抱えるある事情を知ることになる……。