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作品スチール

お盆の弟

監督:大崎章
出演:渋川清彦 光石研 岡田浩暉 河井青葉 渡辺真起子 田中要次 ほか

2015年7月25日(土)より 新宿K's cinema ほかにてロードショー

2015年/モノクロ/デジタル/107分

イントロダクション

作品スチール

 ガンになった兄の看病のために実家に戻ってきた40歳間近の弟は、売れない映画監督。妻子とは別居中、新作の企画もうまくいかない弟は、友人の紹介でひとりの女性と知り合うのだが……。
 『お盆の弟』は、助監督として数多くの日本映画の傑作に携わり、2005年の監督デビュー作『キャッチボール屋』が高い評価を受けた大崎章が10年ぶりに送り出す新作映画だ。
 主人公・タカシを演じたのは、大崎監督と同じく群馬出身の渋川清彦。さまざまな作品で幅広い役柄をこなす個性派が、なにもかもうまくいかない愛すべきダメ男のタカシを軽やかに演じてみせる。
 そしてタカシの兄・マサル役に名脇役・光石研、別居中のタカシの妻・裕子役に海外での評価も高い渡辺真起子、タカシが知り合う女性・涼子役に河井青葉、映画プロデューサー役に田中要次ら、日本映画に欠かせない名優たちが共演。また、タカシの親友で脚本家の藤村をやはり群馬出身の岡田浩暉がテンション高く演じ、作品のアクセントとなっている。
 脚本を担当したのは『キャッチボール屋』でも大崎監督とコンビを組み、その後『百円の恋』で第1回松田優作賞を受賞し注目される脚本家の足立紳。大崎監督の出身地・群馬でオールロケをおこない、映画監督を主人公にした『お盆の弟』は、大崎監督や足立紳の実体験も盛り込まれた、いわば「さらけ出す」映画となっている。だが、全編モノクロームの映像が、どこか生々しさを抑え、思わずクスリと笑いのこぼれるようなおかしさを伝えてくれる。
 現代を舞台にした新作ながらどこか懐かしさも感じる、新たな日本映画の傑作がここに誕生した。

ストーリー

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 渡邊タカシ(渋川清彦)は、5年前の初監督作以来1本も新作を撮れていない映画監督。ガンになった独身の兄・マサル(光石研)の看病を理由に妻子を東京に残して群馬の実家で暮らしているタカシだが、マサルが退院して2ヶ月が経っても東京へ戻る様子はない。実はタカシ、妻の裕子(渡辺真起子)から別居を言い渡されていたのだ。毎日兄のために食事の支度をするタカシは、買い物の道すがら近所の神社に妻との復縁と新作映画の企画の成立をお願いする。
 新作映画が成功すれば妻との関係もうまく行くはずと、タカシは地元の友達で売れないシナリオライターの藤村(岡田浩暉)と組んでシナリオ作りを進める。だが藤村は結婚相談所を通じて知り合った女性と交際を始めたばかりで、初めてできた彼女に夢中でシナリオ作りに身が入らない。
 しばらくしてタカシは、藤村から彼女の紀美子(後藤ユウミ)と、その友人の涼子(河合青葉)を紹介される。涼子は落ち着いた性格の美人。まだ独身の兄を心配しているタカシは、涼子が兄と交際してくれたらと、なにかと理由をつけて涼子と会うようになる。ところが藤村が涼子にタカシは独身と伝えており、涼子はタカシとの真剣な交際を考えているらしい。藤村の手前、涼子に本当のことを言うこともできずにタカシは悩む。
 やがてタカシは、妻から正式に離婚を切り出される。起死回生を狙った新作映画の企画もうまく進まない。落ち込むタカシは、心配する涼子に、つい自分が妻子持ちであることを明かしてしまう……。
 40歳を目前にしてなにもかもうまく行かないタカシ。果たしてタカシはどうなるのか?

キャスト

  • 渋川清彦

  • 光石研

  • 岡田浩暉
  • 河井青葉
  • 渡辺真起子
  • 田中要次

  • 柳田衣里佳
  • 後藤ユウミ
  • 梶原阿貴
  • 川島夕空
  • 三浦景虎
  • 稲川実代子
  • 伊藤毅

スタッフ

  • 監督:大崎章

  • 脚本:足立紳

  • エグゼクティブプロデューサー:狩野善則/八木原末吉/貫井孝道/石川眞男
  • ゼネラルプロデューサー:小池浩/小板橋貴行/町田昌美
  • プロデューサー:金森保

  • 撮影監督:猪本雅三(J.S.C)
  • 録音・整音・録音効果:北村峰晴
  • 編集:村石誠
  • 美術装飾:安宅紀史/野田真理子
  • ヘアメイク:高橋亮
  • スタイリスト:森山久美
  • 助監督:小野寺昭洋
  • 制作:太田勝一郎
  • 演出助手:戸祭朝美

  • 音楽:宇波拓

  • 製作:Breath/キリシマ1945
  • 配給宣伝:アルゴ・ピクチャーズ

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