
中学3年生のノボル(小柴大河)は、スポーツが得意なわけでも勉強ができるわけでもなく、クラスの女子から気持ち悪がられているさえない男子。同じようにさえない男子のマサル(小泉凱)とヒロキ(橋本一輝)といつもつるんでいる。
ノボルは、2年生のときに福島から「自主避難」で転校してきた同級生・チエコ(佐藤菜月)のことが気になっている。夏休みに入りチエコと顔を合わす機会もなくなってしまったノボルは、飼い犬の散歩中にチエコの家の近くに。すると思いもかけずチエコと会話を交わすことになった。そして夏休みの予定を聞かれたノボルが「福島に写真を撮りに行こうかな」と適当に答えると、急にチエコが真剣な表情になる。
チエコは福島にいたころ、ハルという名前の犬を飼っていた。東京に来るときハルは福島の親戚の家に預けられたのだが、どうも行方不明になってしまったらしい。チエコは、福島で一緒にハルを探してほしいとノボルに頼んできた。
話の成り行きでマサルとヒロキもハル探しに巻き込まれることに。最初はあまり乗り気になれなかったノボルたち3人だったが、女子と一緒の旅行に魅力を感じ、結局は3人揃ってチエコとともに福島に向かうことになる。
ついに福島行きの日がやって来て、ノボルたちは電車で福島に。4人はハルが預けられているチエコの親戚の家に向かうが、なぜかチエコは親戚と顔を合わせるのを避けようとする。
やはりハルは親戚の家から逃げ出していた。ハルを見つけるまで帰らないと宣言するチエコにノボルたち3人は戸惑う。
震災から1年半の2012年夏。ノボルたちは、福島で中学生活最後の夏休みを体験する……。