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『歌舞伎町案内人』作品情報
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『歌舞伎町案内人』製作発表会見
会見写真
上段左より、綾部昌徳さん、張 加貝監督、山本太郎さん、ガッツ石松さん、舞の海さん
下段左より、李 小牧さん、坂井真紀さん、チューヤンさん、李丹さん

 10月21日、映画『歌舞伎町案内人』の製作発表が、映画の舞台となる歌舞伎町にあるトークライブハウス・ロフトプラスワンでおこなわれました。
 この作品は、14年前に来日以来、ガイドとして歌舞伎町を見つめつづけてきた李小牧さんの自伝的ノンフィクションを原作として、多くの人々の思いが交錯する街・歌舞伎町で生き抜く男の姿を描く作品。やはり13年前に来日し、日本で映画を学んできた張加貝監督がメガホンをとります。
 会見には原作の李さん、張監督、製作者代表としてルートピクチャーズの綾部昌徳さん、三村順一プロデューサー、そして主演のチューヤンさん、共演の山本太郎さん、坂井真紀さん、ガッツ石松さん、舞の海さん、李丹さんが出席。
 映画初主演となるチューヤンさんは、少し緊張しながらも「この作品が日本では最後になるかもしれない。ハリウッドに行きますから」と場内を笑わせ、ほかの出演者のみなさんもそれぞれに作品にかける意気込みを語りました。
 また、報道陣からは映画の舞台にちなんで「歌舞伎町の思い出は?」という質問も出され、「青森から上京した日にやってきて、3万円騙し取られた」(舞の海さん)、「飲みに行ったら怖いお兄さんが出てきてひどい目に遭いました」(山本さん)など、みなさんそれぞれの秘密のエピソードも飛び出ました。


綾部昌徳さん(ルートピクチャーズ)のコメント
本日は大勢お集まりいただいてありがとうございます。この映画に希望することを一言で言うなら、日本もとより、アジアの若者たちが、この映画を観て、裸一貫で何事にもがんばれば、トップが取れるんだ、成功できるんだ、といったところをこの映画で汲み取っていただきたい、そのように思っております。

三村順一プロデューサーのコメント
この企画の成り立ちというのは、原作の李さんと監督の張さんが実は6年前に出会っているんですね。十数年前に来日したふたりが、6年前に出会って、そして6年後にまた出会って、監督がぜひ映画化したいと企画を持ち込みまして、製作の運びとなりました。個性豊かな日本の俳優さん、中国の俳優さんが企画に賛同して出演してくれることになりまして、非常に光栄ですし、必ずこの映画が成功すると思っています。

原作者・李さんの役を演じるチューヤンさん
劉 剛役・山本太郎さん
艶やかなチャイナドレスで登場した坂井真紀さん

李 暁強役・チューヤンさんのコメント
今回、初めて主役をやるので、正直とてもビビッています。ものすごい緊張していますけれども、精一杯がんばります。今回の役はぼくにとってすごく難しいんですよ。北京語を良く喋るし、日本語も喋るし、でも実はぼくは香港出身なんで、北京語はできません。だから、1ヶ月くらい毎日練習しました。それから、映画は28歳から42歳までの話なんですけど、自分では演技の自信が全くないんですよ。いろいろ助けてもらって、徐々に勉強してがんばっています。映画の中では、ぼくが経験したことないことをいろいろやってて、結構楽しいです。現場の空気もすごい盛り上がってますので、ぜひ楽しみにしてください。

劉 剛役・山本太郎さんのコメント
今回は中国人の役ということで、すごく大変です。中国語、それからたどたどしい日本語、ちょっとうまくなった日本語。もう3ヶ国語のつもりでやっています(笑)。ほんとに大変ですけども、やっぱりテンション上げて勉強にも取り組んでいかないと、ぼくの中国語のところでお客さんが冷めてしまうかもしれないので、かなりプレッシャーを感じる…フリをしながらがんばっています(笑)。そして、歌舞伎町でこれだけ正々堂々とロケができるのはすごいなと。こんなことはそうはできないことだと思いますので、ディープな歌舞伎町も、撮影の合間に見せてもらって、すごく楽しんでいます。よろしくお願いします。

ユキ役・坂井真紀さんのコメント
私は北京語とかはないので、のびのびとやらせていただいています。ただ、約10年間の年月を演じなければならなくて、私は童顔なもので、どういう風に老けていって見えるかな、とてもプレッシャーを感じています。うまく映っていればいいなと思います。原作がとても面白く、自分自身もとても興味ある内容なので、李さんが見た歌舞伎町の風景を、力強く映し出した映画になるといいなと思っています。

刑事役・ガッツ石松さん
マナブちゃん役・舞の海さん
黒のチャイナドレスで登場した李丹さん

ナダカ刑事役・ガッツ石松さんのコメント
この映画は題名の通りで、記者会見もこういう場所を選んだくらい、歌舞伎町どっぷりにつかった映画でございます。そして、私は新宿署の警察警部補で、捜査をしながら、歌舞伎町の暗部を探るというか、そういうなかなか頭を使う役でございます。私も刑事さん役を一生懸命がんばって、この映画の一翼を担っていきたいと思います。

マナブちゃん役・舞の海さんのコメント
自分が体験したことのない、踏み入れたことのない世界を演じられるということで、すごく楽しみにしています。マナブちゃんっていうのは、優しいところがあったり、凄みを利かせなきゃいけないところがあったり、いろんなところを演じなければならないので、難しいんですけど、やりがいのある役だなと思っています。私は本気で人を怒鳴ったりすることってまずなくて、現役時代も若い力士を怒っても誰も怯まないんですね(笑)。ですから今、どうしたら凄みが出るのかと考えています。一生懸命がんばります。

愛梅役・李 丹さんのコメント
愛梅は出だしにちょっとしか出ていないんですけども、とても印象深い役で、性格の悪い女性の役なんですけども、でもすごい生命力があって、自分自身にないパワーを持っている役なので、すごく挑戦したいと思います。みなさん楽しみにしていてください。


メガホンをとる張 加貝監督

原作者の李 小牧さん

張 加貝監督のコメント
私は13年前に日本の映画に憧れて日本に来まして、最初に日本で第一歩を踏んだところは新宿歌舞伎町なんです。そこで私が見た歌舞伎町は、世界のどこにもなかった非常に素晴らしい街で、いずれここで映画を作ろうという夢をずっと持っていたんです。13年経って、李小牧さんの原作の本が出版されて、自分が体験したことと一緒に重なった部分がありましたし、製作会社の方と出会ったことがきっかけとなって、今回の映画が実現できました。
歌舞伎町は冒険精神があって入る人が多いんですね。怖い一面もありますけど、ぼくも歌舞伎町からスタートして、自分の人生の経験をいろいろ積んできました。今回、撮影で新宿に戻ってきて、最初に日本に来たときの思い出がたくさんありました。
素晴らしい役者と有能なスタッフたちに囲まれまして、順調に撮影しています。この映画が必ず成功すると自信を持っています。みなさんよろしくお願いします。

原作者・李 小牧さんのコメント
自分の原作が映画化されたことはとても嬉しいです。改革開放以来、中国から日本に1千万人以上の人が来ています。その中で、自分の自伝のような本を書いて、それが映画化されたのは、1千万人の中でたぶん私が唯一で、それが嬉しいです。撮影も順調で、日本のみなさんにいい環境を作ってもらって、監督や、映画会社の方たちと半年以上、話をしたり、ミーティングしてきて、やっとここまで来たことは非常に嬉しいです。みんなに感謝します。
歌舞伎町は、私にとっては素晴らしい街であるだけではなくて、大学です。私はまだその大学で卒業はしていないと思います。まだ研究は続けていきます。


 『歌舞伎町案内人』は今後も歌舞伎町でのロケを中心とした撮影が続けられ、来年春に公開予定となっています。


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