左より、花堂純次監督、松山ケンイチさん、真野響子さん、伴杏里さん
札付きの不良と呼ばれた少年が、編入先の高校の教師たちとの触れ合いの中で心を開き、やがて母校の教師となるまでを描いた映画『不良少年(ヤンキー)の夢』が10月15日に東京のポレポレ東中野で公開され、監督、出演者による舞台あいさつがおこなわれました。
この作品は、2005年春まで舞台となった北星学園余市高校で教鞭をとり、現在は横浜市教育委員会委員を務める義家弘介さんの自伝を映画化した作品。主演の松山ケンイチさんは「(義家さんは)眼が強くて、1度目があったら離せない。そういう眼の強さは出していかないと“義家弘介”じゃなくなってしまうから、それを意識していました」と義家さん役を演じた感想を語りました。
義家さんに影響を与えた恩師・安達先生を演じた真野響子さんは「どんな子供たちも、いい大人ひとりとの出会いがあれば救われるということが自分が演じてわかりました。映画を観た方にはそういう大人のひとりであって欲しい」と語り、花堂純次監督は「この作品は“人が出会う意味”を明解に出しています。鑑賞したあとに“何が自分の中に残るか”を大事にしていただけたら、演じてくれたみんなやスタッフも喜んでくれるんじゃないかと思います」とメッセージを語りました。
「出来上がってからもう1年以上経っていますから、初日を迎えてとても嬉しいです」とあいさつした花堂純次監督
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「(義家さんが)熱というのが大事なんだと話していたので、それを伝えていきたいと思いました」と松山ケンイチさん
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「(モデルとなった安達先生は)すごいいい先生で、こういう役に出会えたことにすごく感謝しています」と安達俊子役の真野響子さん
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「私が美紗緒だったらどう思うか、どう行動するかということを考えながら撮影をしてきました」と西崎美紗緒役の伴杏里さん
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『不良少年(ヤンキー)の夢』はポレポレ東中野で上映中。10月23日には原作者の義家弘介さんと花堂監督によるトークショーがおこなわれます。
また、ポレポレ東中野での上映は、ひとりでも多くの中高生に観て欲しいという趣旨から中高生団体割引が実施されており、中高生が5人以上での鑑賞の場合は引率者も含め料金が割引になります。
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