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『佐賀のがばいばあちゃん』作品情報
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『佐賀のがばいばあちゃん』完成発表会見
写真
後列左より、倉内均監督、浅田美代子さん、吉行和子さん、工藤夕貴さん、島田洋七さん
前列左より、池田壮磨さん、池田晃信さん、鈴木祐真さん

 漫才コンビB&Bの島田洋七さんが自らの少年時代の体験を元に執筆し、60万部を越えるベストセラーとなった自伝小説を映画化した『佐賀のがばいばあちゃん』が4月から九州、6月から全国で公開されることが決定し、2月13日に都内で会見がおこなわれました。
 『佐賀のがばいばあちゃん』は、島田さん自身をモデルとした少年・明広と、奇抜で気丈な彼の“ばあちゃん”との暮らしを昭和30年代の佐賀を舞台に描いた作品。
 会見には、島田さん、倉内均監督、ばあちゃん役の吉行和子さんと、明広の母役の工藤夕貴さん、明広のおば役の浅田美代子さんが出席。島田さんは吉行さんの演じたばあちゃんについて「きれい過ぎましたね。キャスティングを見てびっくりしました。お母さんもおばさんも素敵過ぎました。こんなお母さんだったらぴったりくっついて離れませんでしたよ」と話して会場の笑いを誘い、吉行さんは「みなさん佐賀弁の中で撮影していましたので大変でした。佐賀弁の先生の顔色をばかり見てしまいました」と撮影時の苦労を話しました。


原作者・島田洋七さん
映画ができあがりまして、ほんとにありがとうございます。この日が来るのを4年前から待っていました。原作を書くきっかけは、六本木のすし屋で(ビート)たけしにばあちゃんの話をしましたら、あいつが涙を流して笑いまして「それ本に書け」と。それで最初は自費出版というかたちでやりまして、まさかここまでになるとは思いませんでした。自分は漫才師ですけど、あきらめずにやってみたらこんな風になるのかなと思いました。
ばあちゃん役:吉行和子さん
ともかく素敵なおばあちゃんなんで、やっていて楽しかったです。本を読んでも楽しくて、洋七さんのあまりの話術の巧みさでイメージが広がってしまうために、私はプレッシャーがあったんですけど、こういう素敵な役をやっているとこんなに楽しく気持ちになるのかなということを味わいながら毎日やっていました。ばあちゃんの言うことは共感できることばかりで、こういう人がいたんだ、これはすごいことだって思いました。すごく教えられました。
明広の母親役:工藤夕貴さん
脚本を読んで、こんなにいい話があったんだなと心を奪われました。その中でもお母さんは重要な役で、ずっと子供が想い続けているお母さんを演じるって大変だと思ったんですけど、逆にそういうのに挑戦してみたいなと思ってやらせていただきました。監督さんがクリアなビジョンを持っていたので、教えていただきながら一生懸命いいお母さんを演じられるように頑張りました。
明広のおば役:浅田美代子さん
「笑顔で生きんしゃい」っていう映画コピーがとても好きで、ほんとに笑顔さえあればいいこともあるし幸せなんだろうな、そう生きていきたいなと思わせてくれる映画です。日本人独特の優しさとか、今、忘れられているようなことがぎっしり詰まっている映画だと思うんですね。もう一度こういう優しさとか笑顔を思い出して欲しいという映画に仕上がっていると思うので、自分も出ているんですけども、観てほんとに泣けましたね。
倉内均監督
ちょうど私と洋七師匠は同年代で、原作を読んでいると幸せ感とか、安心感がすごくあるんですね。この時代を共有したぼくならばぼくなりに表現できるんじゃないだろうかっていう風に思ったのが映画を撮るきっかけです。ばあちゃんの、「武士は食わねど高楊枝」みたいにやせ我慢をして頑張っているような可愛さと、断固として自分の生き方を曲げない強さが同居しているところが魅力だと思いましたので、そこをどうやって出していくかが一番注意したところです。もうひとつ、懐かしいだけでなく今に対するメッセージというのを大事にしたいと思いました。子供からシニアといわれている年齢層、それぞれの世代に応じた受け止められ方ができるような映画ではないかと思います。

 会見には明広の小学生時代から中学生までを演じる池田壮磨さん、池田晃信さん、鈴木祐真さんの3人も登場。「素晴しい出演者のみなさんとスタッフのみなさんに囲まれて演じることができたのをとても嬉しく思っています」と明広役を演じた感想を話しました。
 島田さんは「ヒットじゃなく“じっくり”ですよ。私はしつこいですよ。200万人くらいに観ていただくまで宣伝活動やめませんからね(笑)」と、自費出版の手売りから始まってベストセラーとなった原作本のように、映画も時間をかけて広めていきたいと抱負を語りました。
 『佐賀のがばいばあちゃん』は4月22日より九州先行公開。6月に銀座シネパトスほかにて全国公開となります。


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