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佐賀のがばいばあちゃん

2006年4月22日(土)九州先行ロードショー、6月銀座シネパトスほかにて全国公開

文部科学省選定/1時間42分
イントロダクション
“がばい”とは佐賀弁で“すごい”ということ。日本には、こんな“がばい”ばあちゃんがいたんです!
 昭和30年代、高度経済成長が始まろうとする時代。極めつけの貧乏生活にあって、そんな難しい局面でも持ち前の人生哲学で明るく切り抜ける、文字通りの“がばい”ばあちゃん。そんな気丈なばあちゃんと暮らした少年の体験が、爽やかに、笑いと涙に溢れんばかりの映画に結実しました。原作は漫才ブームの火付け役となったB&Bの島田洋七による同名自伝小説。洋七自身が少年時代に佐賀の祖母の家に預けられた経験をもとに書き下ろしたものです。発刊後すでに60万部を突破したベストセラーはマンガ化もされ「がばい」として好評連載中です。
 どんなときでも「生きることを楽しむ」がばいばあちゃんと孫・明広の生活は、小難しい理屈抜きに提案できる、明るくて奇抜なライフ・スタイルの実践にあふれています。「エコロジー」や「スローライフ」が声高に叫ばれる昨今、この話がもつタイムリーな話題性は、明らかに驚きではなく、むしろ必然だったのかもしれません。がばいばあちゃんならではの教育論。それは、子育てに悩む親が激増している今だからこそ活きてくる、人生への道しるべなのでしょう。
 人生の指針をはっきりと示し、あくなき愛情を注ぎながら少年を見守るがばいばあちゃん。その大役を担う吉行和子の円熟した演技からは、ばあちゃんの生きる力強さとともに、そのセリフや動作のひとつひとつを通じて涙と笑いがにじみ出てきます。また、明広の母には工藤夕貴、そして緒形拳、浅田美代子、三宅裕司、山本太郎、島田紳介といった豪華な顔ぶれが脇を固め、物語をさらに感動深いものに仕立て上げました。
ストーリー
 会社員・岩永明広(三宅裕司)は、車中で母親と離れてひとりで旅をする寂しさから泣いている少年に出会う。その姿を見た明広の心に、44年前の自分の姿が蘇る。
 戦後まもない広島で、原爆症の父親を亡くし、居酒屋で懸命に働く母親(工藤夕貴)に育ていられていた明広(小学生低学年時代:池田壮磨)は、母の元を離れ、佐賀にある祖母(吉行和子)の家で暮らすことになった。おば・真佐子(浅田美代子)に連れられ夜遅くに広島から到着したばかりの明広を迎えた祖母は、労いの言葉もなく、翌朝から明広がご飯を炊くように、と火吹き竹を手渡す。こうして明広とばあちゃんの暮らしが始まった。
 ばあちゃんとふたりだけの貧乏暮らしだったが、大好きな母に心配させまいと懸命に頑張る明広。やがて学校にもなれた明広(小学生高学年時代:池田晃信)が剣道を習いたいと頼むと、ばあちゃんは「金がかかるならやめんしゃい」と許さない。なら道具の少ない柔道は、と食い下がる明広だったが許さないばあちゃん。どうしてもスポーツがやりたいという明広にばあちゃんは「なら、走りんしゃい」。半ばだまされたような気分の明広だったが、それでも毎日運動場を走り、ついには学校で一番足が速くなり、運動会でも大活躍をする。
 中学に入った明広(中学生時代:鈴木祐真)は野球で大活躍し、野球部のキャプテンに選ばれる。勉強はサッパリだが、ばあちゃんのおかげでたくましい少年に育った明広。やがて明広の佐賀での暮らしも終わろうとしていた…。
スタッフ
キャスト
原作:島田洋七「佐賀のがばいばあちゃん」
監督:倉内均
企画:江原立太
プロデューサー:伊藤伴雄/竹本克明
脚本:山本清多/島田洋七
音楽:坂田晃一
美術:内藤政市
撮影:三好保彦
録音:森英司
照明:石田厚
編集:阿部亙英
音響効果:齋藤昌利
CGI:坂美佐子/太田垣香織
助監督:小島正道
ラインプロデューサー:福塚孝哉
宣伝協力:フレスコ・エンタテインメント
配給統括:奥田尚志
エンディング曲:「ばあちゃん」作詞・島田洋七/作曲・池間良栄/唄・RYOEI(B&Bレコード)

特別協力:黒澤プロダクション
企画協力:イー・オフィス/島田オフィス
制作:アマゾン
製作:映画「佐賀のがばいばあちゃん」製作委員会
配給:ティ・ジョイ
配給協力:東映
ばあちゃん:吉行和子
真佐子:浅田美代子
明広:鈴木祐真(中学生)/池田晃信(小学生高学年)/池田壮磨(小学生低学年)

豆腐屋:緒形拳(特別出演)
岩永明広:三宅裕司(特別出演)
運動具店主:島田紳介(友情出演)
掃除夫:島田洋八(友情出演)

中野先生:山本太郎
明広の母:工藤夕貴

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