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『ヨコハマメリー』初日舞台あいさつ
写真
劇場ロビーにて森日出夫さん撮影の写真をバックに五大路子さん、中村高寛監督、森日出夫さん(左より)
五大さんが持っているのは実際にメリーさんが持っていたバッグ

 白塗りのメイクで横浜の街角に立ち続けた伝説の女性・メリーさんの軌跡を追ったドキュメンタリー『ヨコハマメリー』が4月15日に公開され、テアトル新宿で中村高寛監督、女優の五大路子さん、写真家の森日出夫さんが舞台あいさつをおこないました。
 中村監督は「これだけのお客さんに初日に来ていただけるとは思っていなかったので感動しています」とあいさつし、満員の客席からは大きな拍手が起こりました。
 1996年からメリーさんをモデルにしたひとり芝居「横浜ローザ」を演じている五大さんは、この映画で舞台の扮装のまま伊勢佐木町の街を歩くシーンに挑戦。「歩いていると街が喋り出して劇場になりました。生まれて初めて、街が劇場になるという体験をいたしました」とそのシーンの感想を語り、「たくさんの人に(映画を)観た感想を伝えてあげてください」とコメントしました。


「このドキュメンタリーを通して、自分の育った横浜という街のことをすごく良くわかるようになった」という中村高寛監督
「5年前に監督にお会いしたとき“メリーさんをぼくの視点で追いかけたいと”言っていた熱意が胸に響きました」と語った五大路子さん
メリーさんの写真集を撮影した森日出夫さんは「この映画を観ると横浜の歴史とか風俗とかいろいろなことがわかると思います」とコメント

 撮影開始から5年をかけて作られたこの作品。中村監督は「この映画の中でみなさんが語ってくれていることは、おじいちゃんから孫へ、お父さんから子供へ語り継がれるような街の話だと思うんです。今はそういう話を親子の間でもしなくなっているので、そういう話を私なりに残したいと思いました。いろいろな話を聞いていくのが面白くて、こんなに時間がかかっちゃいました(笑)」と作品を完成させた感想を語りました。

 『ヨコハマメリー』はテアトル新宿、映画の舞台である横浜の横浜ニューテアトルで4月15日より上映中。テアトル新宿では上映期間中、ロビーで写真展が開催されています。
 また、メリーさんをモデルにした五大路子さんのひとり芝居「横浜ローザ」が2006年8月から横浜赤レンガ倉庫で上演されます。


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