病気で視力を失った女性が盲導犬とともに新たな人生の一歩を踏み出していく姿を実話を元に描いた映画『ベルナのしっぽ』の特別試写会が9月5日にヤクルトホールでおこなわれ、主演の白石美帆さんと山口晃二監督、原作者の郡司ななえさんが舞台あいさつをおこないました。
この作品が初主演となる白石さんは「目が見えないから不幸だということではなくて、盲導犬をなかなか受け入れられてもらえなかった時代に、社会や家族に対しての接し方が成長していく部分を描きたかったので、成長振りを観て欲しいです」と撮影を振り返り、長編映画初監督となる山口監督は「完成してから1年以上経ってしまいましたが、撮影当時26歳だった白石さんが現在28歳。この映画は主人公が28歳のときから物語が始まります。今年は戌年ですし、奇しくもこの映画が導いてくれたのではないかと思っております」とあいさつしました。
現在のパートナー・ペリラとともに登壇した原作者の郡司さんは「この映画ができたことはとても嬉しいです。長い道のりでしたが、やっと今日ここまでたどり着けたなあと思うと感無量です」と映画が完成した喜びを語りました。
写真:左から、山口晃二監督、主演の白石美帆さん、原作者の郡司ななえさん。前列左が映画でベルナ役を演じた犬のポーシャちゃん、右が郡司さんの現在のアイメイトのペリラちゃん
「白石さんの前半の顔付きと後半の顔付きがまるで違うのも見所だと思います」と長編映画初監督となる山口晃二監督
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「映画は観てもらって完成するものだと思います。どうぞ“心の目”で映画をご覧になってください」とあいさつした主演の白石美帆さん
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「映画のエッセンスがみなさまの心に飛んでいって、幸せの花を咲かしてもらえれば嬉しいです」と原作者の郡司ななえさん
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『ベルナのしっぽ』は、9月30日(土)より渋谷シネ・アミューズほかにて全国順次ロードショーされます。
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