左から高良健吾さん、於保佐代子さん、中村真夕監督
京都を舞台に高校生の少女の成長を描いた映画『ハリヨの夏』が10月14日にシネマート六本木で公開され、中村真夕監督と主人公・瑞穂を演じた於保佐代子さん、瑞穂の同級生を演じた高良健吾さんが舞台あいさつをおこないました。
オーディションで於保さんと高良さんに会ったとき「しっかりした目をしていて芯の強さがあって、今の高校生に少ないピュアさがあった」という中村監督。その監督の期待に応えて、女子高生で妊娠と出産を経験するという難役に挑んだ於保さんは「台本を何回も読み直して、瑞穂の心情について監督とディスカッションしたりして役を作っていきました」と役作りの苦労を語る一方、完成した作品について「自分の顔がいっぱい出てくるのでちょっぴり恥ずかしかったですね」と笑顔を見せました。
『ハリヨの夏』が映画出演となる高良さんは「久しぶりに観て(演技が)下手だなって思ったんですけど、あのときの演技は下手くても2度とできないから、ちょっと寂しいですね」と1年前の撮影を振り返りました。
「初めての主演ということでとても大切な作品になっています。映画の中で、瑞穂が成長しているようにみなさんの目にも映っていれば幸いです」と於保佐代子さん
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「初めての映画なので余計なことはしないでおこうと思った」と話した高良健吾さんはちょっと緊張気味。「今日は割と喋っている方です」と照れ笑いを見せました
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本作が初長編作となる中村真夕監督は「この映画を撮るために3年前に日本に帰ってきまして、ようやくこの日を迎えまして嬉しく思っています」とあいさつ
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『ハリヨの夏』は現在、韓国で開催されている釜山(プサン)国際映画祭にも出品されており、中村監督と高良さんは13日に釜山映画祭で舞台あいさつをおこない、14日朝の飛行機で日本に戻ってくるというハードスケジュール。舞台あいさつのあと再び韓国に向かうという中村監督は「なんとか賞がいただけるように頑張りたいと思います」と意欲を見せました。
『ハリヨの夏』は、10月14日よりシネマート六本木で公開中。全国順次公開されます。
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