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『スターフィッシュホテル』初日舞台あいさつ

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映画で重要な役割を果たす“Mr.トリックスター”のウサギをバックに、木村多江さん、KIKIさん、佐藤浩市さん、ジョン・ウィリアムズ監督(左より)

 佐藤浩市さんが不可解な事件に巻き込まれていく主人公を演じる映画『スターフィッシュホテル』が2月3日にシネマート六本木で初日を迎え、佐藤さん、ジョン・ウィリアムズ監督、共演の木村多江さん、KIKIさんが舞台あいさつをおこないました。
 『スターフィッシュホテル』は、日本在住のウィリアムズ監督が、日本の怪談話と「不思議の国のアリス」をモチーフにして作り上げた不条理なミステリー。ウィリアムズ監督は「“不思議の国のアリス”はある意味、不思議の国の日本に来てなかなか帰れない私自身の話ですね。怪談はずっと興味があって、小泉八雲の書いたものとか、新藤兼人監督の『鬼婆』や『薮の中の黒猫』とか、魅力的な日本独特の文化のひとつの要素ですので、どうしてもそういう要素のある映画を撮りたかった」と、この作品を作った動機について語りました。
 監督が脚本執筆時から主役にイメージしていたという佐藤さんは「(脚本を読んで)ぼくの趣味にあっているというか、とても面白かったです。映画の中で明解な答えがあるわけではなく、受け手が自分の人生とフィードバックさせながら考えられる映画なので、そこが大変素敵な映画だと思いました」と作品についてコメント。
 主人公の妻を演じた木村さんは「夫婦の距離感というのをどう演じたらいいかわからなくて、現場でも浩市さんとお話したかったんですけど(距離感を出すために)なるべくお話ししないようにしていました。でも、もっと話せば良かったなと思っています(笑)」と撮影を振り返りました。

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「東京に引っ越してきたとき、中央線の中でみんな本を読んでいるのがすごく気になりました。それが(映画の発想の)種です。中央線のおかげですね」とジョン・ウィリアムズ監督

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「監督のジョンが日本人の民族性に気を使いながら自分自身の感性を練りこんだ作品なので、その面白さが伝わったと思います」と主人公・有須(ありす)役の佐藤浩市さん

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「監督はすごく役者の気持ちを大事にしてくださる監督で、日本人より日本人らしい監督でした」と有須の妻・ちさと役の木村多江さん

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「難しかったですけど、撮影に入るときは私なりの解釈で満足できるような演技ができたと思います」とミステリアスな女性・佳世子役のKIKIさん

 舞台あいさつの最後には「ぜひ、この映画をお友達やご家族の方に…」と言いかけた佐藤さんですが、失踪や不倫が関係する映画のストーリーを思い浮かべたのか「ご家族の方にはどうかなあ」と苦笑い。改めて「ぜひ、お友達に勧めていただきたいと思います」と映画をPRしました。

 西洋の寓話と日本の怪談話が見事な融合を果たした『スターフィッシュホテル』は、2月3日(土)よりシネマート六本木にて公開中。ほか、全国順次公開されます。

 

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