石井隆監督が描き続けてきた“名美シリーズ”の最新作『人が人を愛することのどうしようもなさ』が9月8日から公開されるのを前に、過去の“名美シリーズ”から選ばれた4作品を一挙上映する「“名美シリーズ”傑作選オールナイト上映」が9月1日におこなわれました。
上映の前には、石井監督、多くの石井作品を手掛けてきたプロデューサーの成田尚哉さん、『人が人を〜』にも参加しているカメラマンの佐々木原保志さん、『人が人を〜』に出演している津田寛治さんによるトークショーがおこなわれました。
1993年の『ヌードの夜』を観て以来の石井作品の大ファンだという津田さんは「どうしても石井監督の作品に出たい」と、石井監督の自宅に電話をしたり、スタッフルームを訪れて「出られなくてもいいから現場を見せてください」と言って『GONIN』(1995年)の現場に参加したというエピソードを披露し、ようやく本格的な出演を果たした『人が人を〜』について「この歳になってがっつり参加できて良かったですね。佐々木原さんと監督の連携のすごさが5歳くらい若かったらわかっていなかったと思います」と熱く語りました。
“名美シリーズ”傑作選オールナイト上映トークショー
トークショーに出演した成田尚哉さん、佐々木原保志さん、石井隆監督、津田寛治さん(左から)
石井隆監督
プロデューサーの成田尚哉さん
カメラマンの佐々木原保志さん
津田寛治さん
石井監督は「『人が人を愛することのどうしようもなさ』では(主演の)喜多嶋舞さんが素晴しいお芝居をしているし、なにかを賭けたような女優魂を魅せています。ぜひ喜多嶋舞さんをこの映画で観て、楽しんでください」と話し、トークショーを締めくくりました。
前作から十数年を経た“名美シリーズ”最新作『人が人を愛することのどうしようもなさ』は、9月8日(土)より銀座シネパトス、シネマート新宿ほかにて全国ロードショーされます。