奥田瑛二監督が運営する映画館“下関スカラ座 シアター・ゼロ”が11月10日に山口県下関市にオープンし、こけら落とし作品として奥田監督の最新作『風の外側』が12月の全国公開に先駆けて先行公開され、大盛況のスタートを切りました。
“下関スカラ座 シアター・ゼロ”は、下関唯一の映画館であった“下関スカラ座”が10月28日をもって閉館することを知った奥田監督が、『風の外側』の舞台であり撮影に多大な協力をしてくれた地元への感謝と「下関から映画の灯を消してはならない」という想いから、自ら館の運営に乗り出すことを決意。映画館の設備を奥田監督が代表をつとめるゼロ・ピクチュアズが借り受けてリニューアルオープンしたものです。
11月10日のオープンには奥田監督、『風の外側』のスーパーバイザーで奥田監督の公私にわたるパートナーである安藤和津さんらが出席して記念式典がおこなわれ、奥田監督は「下関の方々と一緒になって、この町から映画文化を絶やさぬよう、また下関が映画文化の発信基地になるよう頑張りたい」と抱負を述べました。今後同館では、若手監督の作品や隠れた良作を中心に上映が続けられていく予定となっています。
下関を舞台に、映画初主演となる佐々木崇雄さん、奥田監督の次女である安藤サクラさんというフレッシュなふたりが主演をつとめ、女子高生とある秘密を持った青年の心の触れあいを描いた『風の外側』は、12月22日(土)より全国公開となります。