グラビアやドラマ、舞台など幅広く活動する山崎真実さんの初主演映画『ペルソナ』(1月26日公開)の公開を前にした21日、山崎さんと樫原辰郎監督が都内で会見をおこないました。
『ペルソナ』は、「プロジェクト・ペルソナ」と呼ばれる謎の実験によって、超人的な身体能力ともうひとつの人格を持った女性・日和(ひより)を主人公にしたSFアクション。山崎さんが新体操経験を活かしたスタントなしの激しいアクションに挑戦しています。
山崎真実さん主演『ペルソナ』会見
会見をおこなった山崎真実さん(左)と樫原辰郎監督(右)
日和役:山崎真実さん
初主演という特別な実感はあまりなかったんですけど、初めてアクション映画を本格的にやらせてもらって、すごく頑張ったので、できあがりを観たときに感動しました。
(共演者について)みなさん撮影が始まるギリギリまで素なんですけど、いざ撮影に入るとすごい集中力で、その集中力を保っているのがすごいなと思って、私はまだお芝居の経験が少なかったので、そういう集中力が足りなくて、そういうところではみなさんにすごくアドバイスしていただきました。ふたつの人格があるという難しい役で、クランクインの日にすごく混乱してしまったんですけど、萩原聖人さんと鈴木砂羽さんに「自分が思うようにやってみたらいいと思うよ」って言っていただいたので、すごく気が晴れたというか、それで自分が思ったとおりにできたと思います。
樫原辰郎監督
去年の3月前半に撮影をしていまして、最初は雪がなかったんですけど「雪のシーンを撮りたいな」って祈っていたら、ラスト3日くらいに大寒波が来て「普通はここまで猛吹雪だとカメラ回しませんよ」って中での撮影になりました。山崎さんには氷点下7℃の中で薄着で歩いてもらったり、きっつい現場を体験させてしまってたと申し訳なく思っています(笑)。
最初に彼女に会ったときは、読めないというか、ポーッとした人だと思ったんですけど、現場では苦しいとかつらいとかを全然出さないで、平気じゃない状況でも「平気ですよ」みたいにやってくれるので、芯の強い人なんだって、心の中で来るものがありましたね。今回はグラビア出身の方のアイドル映画という撮り方はしないように意識したんですけど、彼女はそれに対して、ときどきアッと思うような顔を見せてくれて、まだまだ引き出しは多いなと思いました。アクションもまだまだできるんじゃないかと思いますし、将来がすごく楽しみな女優さんに出会えたなと思っています。
映画では見事なスタイルを活かしたアクションを見せる山崎真実さん
注目のアクションシーンについて「脚は長いし高く上がるし、ほかの女優さんにはできないアクションができるので、アクション監督の谷垣健治さんも喜んで演出してました。谷垣さんが常に最前線のアクションを研究されている成果が随所で出ています」と樫原監督。山崎さんは「普段は人を殴ったりすることはないので、現場に入ると蹴ったり殴ったり、気持ち良くてウキウキでやっていました」と笑顔で撮影を振り返り、映画の中で披露している、脚を背中側に反らせて蹴る“スコーピオン・キック”を「この前ハワイに行ったときに、テンションが上がって動きたくなって、マネージャーさんにやりました」と、監督もびっくりのエピソードも披露しました。
また、本作は樫原監督が「ずっとやりたかった、SFでありアクションという設定の中に切ないメロドラマ的なものを取り込むということができたと思う」というように、ラブストーリーの側面も。山崎さんはそのラブストーリー的な部分も「初めて恋愛のシーンをやったので、すごく緊張するのかなと思ったら、特に緊張もせずにできました」とのこと。その発言に樫原監督も「そういうところが大物っぽい」と感心の表情を見せました。
日和と行動をともにする若き医師・幸一郎に萩原聖人さん、物語の鍵となる幸一郎の妻に鈴木砂羽さん、さらに佐野史郎さん、森次晃嗣さん、木村祐一さんなど、豪華キャストが共演。樫原監督、国際的に活躍する谷垣健治アクション監督のもと、新たなアクションヒロインの活躍をスクリーンに焼き付けた『ペルソナ』は、1月26日(土)よりシネマート六本木にてロードショー。ほか、全国順次公開されます。