映画撮影時にはまだ22歳だった新鋭女性監督・柳明菜監督のデビュー作となる『今日という日が最後なら、』が6月28日に公開され、シネマート六本木で柳監督と出演者が舞台あいさつをおこないました。
『今日という日が最後なら、』は、それぞれ違った環境で育ち、20歳を迎えた双子の姉妹を主人公にした青春ファンタジー。
学生時代に映画の舞台となった八丈島に触れたことで映画制作を決意したという柳監督は「映画の撮り方もわからなくて、どうしたらいいのかわからないまま突っ走って、八丈のたくさんの人たち、映画館系のプロの方たちに話を聞いて、素敵な役者とも出会えてここまでくることができました。ほんとに嬉しく思っています」と公開初日を迎えた喜びを語りました。
そしてスペシャルゲストとして、映画のエンディングテーマ「Ippozutsu」を歌うサンプラザ中野くんさんも登場。初対面で柳監督からエンディングテーマを依頼された逸話を披露し「エンディングテーマですから(映画が)できあがらなきゃやらなくていいだろうと余裕をもって構えていたら、できてしまった」と客席を笑わせつつ「彼女(柳監督)は、大変な段階を経てもめげることもなくパワーアップしていった。その力を得て、いい歌を歌えたと思っています」と、あたたかいコメントを送りました。
『今日という日が最後なら、』初日舞台あいさつ
本多章一さん、サンプラザ中野くんさん、柳裕美さん、森口彩乃さん、柳明菜監督(右から順に)に加え、飛び入りでキャスト・関係者も参加した舞台あいさつ。
柳監督は、映画の舞台・八丈島の伝統的な黄八丈を着て登壇しました
主人公・聖子を演じた森口彩乃さんはお母さんが八丈島出身。「子供のころから島に来ると気楽な格好をしていたんですけど、今回は可愛いお嬢様役なので、頑張って女の子を演じました」とコメント
主人公・舞子を演じた柳裕美さんは監督の実妹。「いきなり“映画を作る”と言い出した姉をずっと見てきたので、こうやって初日を迎えられて、たくさんの人に観てもらって、ほんとに感動です」とあいさつ
島の青年・ヒロを演じた本多章一さんは劇中で太鼓演奏を披露。「音楽的なセンスがないので苦労しました。1週間くらいで(本番を)やらなくてはならなくて精一杯でした」と撮影を振り返りました
「八丈島と出会った瞬間に、この島を伝えたい、この島を表現したいと思ったんです。それから2年3ヶ月を経て初日を迎えられて嬉しく思っています」と柳明菜監督
「“映画を作るから歌を歌え”といきなり強硬な依頼を受けまして、あまりにも面白かったので“いいよ”と引き受けました」と監督との出会いを語ったサンプラザ中野くんさん
コメントに続いては、サンプラザさんが「Ippozutsu」を生で歌い上げ、満員の客席を魅了し、柳監督は「ほんとに無茶難題を言いまくって、みんなが協力してくださって完成した映画です。無理難題に応えてくれた八丈の方々、支えてくれた方たち、きてくださったみなさんに感謝したいと思います」と舞台あいさつを締めくくりました。
『今日という日が最後なら、』は、6月28日(土)より7月4日(金)まで、シネマート六本木にて公開されています。