2007年公開の『愛の予感』でロカルノ国際映画祭で4冠を獲得した小林政広監督の最新劇場公開作となる『幸福 Shiawase』が9月20日にシネマート六本木で初日を迎え、小林監督と主演の石橋凌さんらが舞台あいさつをおこないました。
小林監督の作品には『KOROSHI 殺し』(2000年)以来、2作目の出演となる石橋さんは「ぼくは監督の最初の作品の『CLOSING TIME クロージング・タイム』(1997年)からのファンで、今回も脚本をいただいてふたつ返事で決めました」と出演のいきさつを語り「この作品は撮影から3年が経っていて、もう公開されないんじゃないかという不安もあったんですけど、こうしてみなさんに観ていただける。1度諦めた願いとか想いが叶った瞬間は“幸せ”を感じますね」と、映画のタイトルに絡めて公開を迎えた喜びを語りました。
舞台を中心に活動し、本作で映画初出演を果たした桜井明美さんは「舞台ですと稽古が終わると素の自分に戻るのですが、撮影の間はずっと役を引きずっていました」と撮影を振り返りました。
『幸福 Shiawase』初日舞台あいさつ
舞台あいさつをおこなった橘実里さん、石橋凌さん、桜井明美さん、小林政広監督(左から)
「かたっくるしい映画ではないので、とにかく楽しんで観ていただければと思います」と小林政広監督
「ぼくは監督が好きで、監督の作られる映画が好き。みなさんも小林ワールドに浸ってください」と石橋凌さん
「監督のユニークさと独特の世界を味わいました。みなさんもそこに浸っていただければ」と桜井明美さん
「ささやかなことがいっぱい詰まっているので、心をリラックスして感じてもらえたらと思います」と橘実里さん
舞台あいさつ後におこなわれたフォトセッションで笑顔を見せる石橋凌さん(左)と桜井明美さん
本作で石橋さんが演じるのは、小林監督が「石橋凌ファンに怒られるんじゃないか」というほど、普段のイメージとは異なったキャラクター。小林監督は「凌さんの了解をもってこういう役をやっていただいたということをご了承ください」と笑顔でコメントし、舞台あいさつを締めくくりました。
北海道の勇払(ゆうふつ)の街を舞台に、ふらりと街に現われた男と、街のスナックで働く女を中心に、さまざまな人々の“幸せ探し”を描く『幸福 Shiawase』は、9月20日(土)より、シネマート六本木にてロードショーされています。