島根県雲南市を舞台に、高校生たちの日常を描いた映画『うん、何?』(うん、なん?)が11月29日に東京での初日を迎え、シアター・イメージフォーラムで主演の橋爪遼さんと柳沢ななさん、共演の松澤傑さんと平田薫さんが舞台あいさつをおこないました。
『うん、何?』は、『白い船』などを手がけてきた錦織良成監督が自らの故郷・島根を舞台にした映画の第2弾。全編が雲南市でのロケにより撮影されており、ヒロインの多賀子を演じた柳沢さんは「とにかく自然が綺麗です。絶対にどなたの心にも残る風景が見られると思います。撮影中も涙を流すくらい感動してボーッと自然を見てしまうことがあって、それが映画の中でも生々しく撮られています」と映画のもうひとつの主役ともいえる島根の風景をアピールしました。
錦織監督はスケジュールの都合により欠席となりましたが「今日(舞台あいさつに)来てくれた4人は3000人を越える応募者から選ばせていただきました。この新しい才能のこれからが楽しみです。私も4人の若さに負けないよう、これからも真摯な気持ちで映画を撮り続けていこうと思います」という監督からのメッセージを橋爪さんが代読。また、まだ小さい監督の息子さんが登場し、4人に花束を贈りました。
『うん、何?』初日舞台あいさつ
舞台あいさつをおこなった松澤傑さん、柳沢ななさん、橋爪遼さん、平田薫さん(左から)
「大きな波風が立つ映画ではないんですけれども、観たあとに心に洗われるような映画になっています」と、主人公・鉄郎役の橋爪遼さん
「ほんとに温かい映画になっています。家族だとか故郷を思い出させてくれる作品です」とコメントしたヒロイン・多賀子役の柳沢ななさん
「試写で観て涙が出ました。自分が出ているとか関係なしに客観的に好きな作品になりました」と鉄郎の親友・裕二役の松澤傑さん
「島根県の優しさとか愛情がぎっしり詰まっています。癒されて雲南を大好きになってほしいです」と多賀子の親友・久美子役の平田薫さん
欠席の錦織監督に代わって監督の息子さんが出演者に花束を贈呈。その可愛い姿にキャストは一様に笑顔を見せました。
写真は橋爪遼さん(左)と平田薫さん(右)
主人公・鉄郎役の橋爪さんは「観た方がそれぞれが違う感想を抱く映画なんですよ。主人公はぼくのやった鉄郎ですけど、みなさんそれぞれ違う登場人物に共感してその人の目線になれる映画なので、その気持ちを大事にしてほしいなと思います」と舞台あいさつを締めくくりました。
出雲地方ならではの空気を描き、島根をはじめ、広島、岐阜ですでに2万人以上を動員した『うん、何?』は、東京では11月29日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて公開されています。