人知れず街の片隅に花の種を蒔く青年を主人公にした『花ゲリラ』が１月24日に池袋シネマサンシャインで初日を迎えました。初回の上映後に主演の小西遼生さんと川野浩司監督が舞台あいさつをおこない、小西さんは映画の主人公・ユウスケを思わせる衣裳で登場しました。
　『花ゲリラ』で小西さんが演じたユウスケは、他人とうまく関われない内向的な人物。これまで演じたことのない役に、台本を初めて読んだときには「びっくるするほど言葉（セリフ）がなかった」という小西さんですが、「（ユウスケ）の気持ちがわかりづらかったわけではなくて“こういう気持ちが渦巻いているんじゃないかな”というのは（台本を）読んだ瞬間からいろいろ感じました」と役について語りました。
　川野監督は「この映画はすごくわかりやすいなにかの出来事があるわけではないので、ワンシーンごとに“ここはどういう気持ちなのか”と全部（小西さんと）確認しましたね」と撮影を振り返り、小西さんも「監督に相談したときに返ってくる言葉がぼくの中にスッと入ってくることが多くて、楽しかったです」と、川野監督の演出について感想を述べました。

　小西さんは主演に加え、主題歌「アカルイミライ」の歌と作詞も担当。「映画にちゃんとリンクして、ユウスケだけじゃなくて映画に出てくる人物の気持ちを歌にできたらいいなあと思いました」という小西さんの言葉に、エンディング曲を聴いたばかりの客席からは大きな拍手が寄せられました。

　人気ミュージカル「テニスの王子様」から生まれた映画レーベル「キラキラ MOVIES」の第２作である『花ゲリラ』は１月24日から池袋シネマサンシャインほか全国順次ロードショー。池袋シネマサンシャインでは初日以外にも公開期間中に舞台あいさつやトークイベントが開催されます。