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Neo Actionシリーズ『聖白百合騎士団』『真一文字拳』合同完成会見

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会見に出席した両作品のキャストと監督。左より、田渕寿雄監督、秋元才加さん、矢部美希さん、あいかさん(以上『聖白百合騎士団』)、辻本一樹さん、高橋信二さん、吉田友一さん、沖原一生さん、増本庄一郎監督(『真一文字拳』)

 これまでにない本格アクション映画を送り出す「Neo Actionシリーズ」の最新作となる『聖白百合騎士団』と『真一文字拳(まいちもんじ・グー)』が5月9日から公開されるのを前に、両作品のキャストと監督が出席しての完成会見が4月27日に都内でおこなわれました。

 人気アイドルグループ・AKB48の秋元才加(あきもと・さやか)さん、映画『ひぐらしのなく頃に』やグラビアで活躍するあいかさんらが出演する『聖白百合騎士団』は、歴史あるお嬢様学園を舞台に、清楚で可憐な乙女たちが激しいガン・アクションを繰り広げる作品。本作が劇場初監督となる田渕寿雄監督が、レトロな雰囲気の漂う独特な作品世界を作り上げています。

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『聖白百合騎士団』鷹司有希恵役:秋元才加さん

鷹司有希恵役の秋元才加です。今回、初めてガン・アクションをやらせていただいて、ほんとに勢いのあるガン・アクションで、ほんとにカッコよく仕上がっていると自分でも思っています。ぜひご覧ください。
 見どころはですね、ほんとにガン・アクション初挑戦だったんですけど、重さが10キロほどの大きい銃を持たせていただいて(監督から20キロ近いと訂正あり)、事前に監督に銃のカッコいい持ち方などを教えていただいたり、「自分で練習してみてください」とモデルガンもいただいたりしたので、そのガン・アクションを観ていただきたいなと思います。ほんとにカッコよく仕上がっています。あと、血がすごいので、その勢いだったり、血飛沫だったり、そういうところも観ていただきたいなと思います。
(役作りについて) 基本的に秋元才加自身の性格は男勝りでサバサバしているところもあるんですけど、役はすごいお嬢様で、学校内でも憧れられるマドンナ役ということで、セリフの言い回しがお嬢様言葉が多かったので、普段は使わない言葉なので上品にしなくちゃという意識がすごいありました(笑)。
(女性の多い現場でしたが?) みんなそれぞれ、普通に話したり読書したり、撮影が古い学校の校舎でやらせていただいたので、学校の休み時間みたいな感じで過ごさせていただきました。すごい楽しかったです。

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『聖白百合騎士団』山田幸子役:あいかさん

山田幸子役をやらせていただいた、あいかです。日頃からちょっとバカなんですけど、今回はボケーっとした役をやらせていただきました(笑)。
(役作りについて) 私は残念ながらガン・アクションというのはできなくて、どっちかというと、怯えて撃たれるほうの感じだったんですけど、(有希恵が)すごい憧れの先輩で尊敬をしている役なので、普通に休み時間にもそういう目でしか(秋元さんを)見られなくなっちゃって(笑)、近寄りがたい存在という役柄がそのまま引き続いていました。
 なんて言っても血がすごくてたっぷりなので、そこが見どころだと思うんですけど、私のすごいボケっぷりと、幸子が有希恵さんに恋をするという、いまではありえないようなところにも注目して観てほしいと思います。
(女性の多い現場でしたが?) 才加ちゃんが言っていたとおり、学校休み時間のようにそれぞれいろいろなことをやったり、一緒に遊んだりとかしていて、すごい楽しかったです。

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『聖白百合騎士団』宝蔵院美咲役:矢部美希さん

『聖白百合騎士団』美咲役の矢部美希です。
(役作りについて) 普段、私自身どちらかというと性格がおっとりしているので、美咲は騎士団の中でもサバサバしているというか、ボーイッシュな感じだったので、いかにセリフを男の子っぽく言ったりというところが難しかったり、セリフを柔らかく言ってしまったりする部分があったので、大変でした。
(女性の多い現場でしたが?) 私もみなさんと同じで、校舎の周りに池があったりするので、糸でザリガニを釣ったりとか(笑)、そういう子供っぽいような、女の子らしいような遊びをみなさんでしていましたね。

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『聖白百合騎士団』田渕寿雄監督

監督の田渕です。ガン・アクション、血のりが見どころだとぼくも思いながら作っていたのですが、できあがってみると、血のりであったり、ものすごく大きなライフルとか、いろいろ出てくるんですが、それを撃っているときの秋元さんの表情とか、そういうカッコいいところを観てほしいと思います。血のりだの爆煙だのが周りにいっぱいな中で、やっぱりカッコいい。そういうところが一番の見所じゃないかなと思います。あいかさんだったら、すごいいっぱい血のりがあって、周りがエラいことになっているのに、ポツンと座って、いつもどおり穏やかにしていたりするシーンがあるので、そこが見どころじゃないかと思います。
 (セリフがお嬢様言葉なので)ホン読みの段階からすごくみんな読みづらそうで申し訳なかったんですけど(笑)、今風の言葉で感情をむきだしにするのとは違うことをやってみようと。感情をむき出しに叫ばなくても出せることがあるだろうし、ガン・アクションというのは怒りながら撃つようなのが定番なんですけど、そこを抑えて、おっとりとしとやかにやったら違うことになるんじゃないかなと思ってやってみました。

 テレビシリーズ「ホーリーランド」や映画『バベル』『クローズZERO』などの鈴木信二さんが主演をつとめる『真一文字拳』は、中国拳法の継承者がなぜか日本の高校でお笑い部に入ってしまうというカンフー・アクション・コメディ。俳優としても活躍する増本庄一郎監督がメガホンをとっています。

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『真一文字拳』真一文字拳(まいちもんじ・グー)役:鈴木信二さん

真一文字拳役をやらせていただきました鈴木信二です。今回、初主演映画です。とても嬉しく思っています。
(見どころは?) 昔はゴールデンタイムによくやっていたジャッキー(・チェン)映画が、もっと面白くなってまた観られちゃうみたいなところですかね。あと、最後の大立ち回りは、辻本(一樹)さんとふたりでやったところですけど、ほんとに近年まれに見るアクションだと思います。アクション監督の園村(健介)さんも、ものすごくジャッキー映画大好きな人で、メチャメチャ(凝ったアクションを)やってくれたんで、メチャメチャ大変だったんですけど、そこはすごいと思います。ぜひ観てください。ジャッキーファン、お笑いファン、アクションファン、そうでない方にも、すべての方に捧ぐ映画ですね。
(男性ばかりの現場でしたが?) ぼくはほとんど男現場ばっかりなんで、ほんとに女の子と一緒に芝居がしたいなと思っています。『聖白百合騎士団』に行きたかったなあ(笑)。こっちは男子校ですからね。ほんと行きたかった(笑)。

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『真一文字拳』パイ・チャン・ティエン役:辻本一樹さん

辻本一樹と申します。今回『真一文字拳』ではパイ・チャン・ティエンという舌をかみそうな名前の暗黒拳法の使い手をやらせていただきました。中学のころから憧れていたジャッキー・チェンの世界に、文字通り体ごとぶつかってやってまいりました。どうぞみなさん楽しんでください。
(撮影で苦労した点は?) とりあえず(アクションの)手数は多かったですね。ぼくはスタントマン出身なので、アクションというものの肉体的な言葉であったり表現であったりというところをみなさんに体感していただきたいなと思いつつ作り上げていきました。
(男性ばかりの現場でしたが?) いま(『聖白百合騎士団』の)撮影の合間の話を聞いて、そんな楽しい現場だったのかと。なんですかねこの差は(笑)。いや、ウチも楽しかったですよ。ウチもある意味楽しかったですけど、ウチは悪ノリ大歓迎の現場でしたね、男子が多いと(笑)。

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『真一文字拳』蜷川清役:吉田友一さん

吉田友一です。私は演劇部部長・蜷川清役をやらせていただきました。撮影が去年の真夏の中で、キャストのみなさんと監督と作り上げた作品が来月公開ということで、自分自身もひじょうに楽しみになっています。
 一番最初に台本をいただいたときに、監督から「イメージしてもらうのが演出家の蜷川幸雄さんの若いとき」と告げられて、「蜷川さんの若いときってどんなんだろう?」と思いつつ現場に入ったんですけど(笑)、現場では監督がこの役にすごく愛着を持っていただいて、勇ましく勇敢に演出していただいたので、ぼくもそれにつられて蜷川を演じることができました。ほんとに楽しかったんですけど、アクション映画ということでみなさん壮絶なアクションをやっている中、ぼくは一切アクションをしていなくて、最後の対決シーンも後ろのほうで見守る役だったんです。それで後ろに林があって、ぼくの敵は林だったんです(笑)。クマンバチがいて、それがすごく頭を周りを飛ぶのでそっちのほうに気が行ってしまったんですけど、いい思い出です(笑)。
(男性ばかりの現場でしたが?) ほんとにぼくはみなさんのアクションを見守るだけで、カットがかかって「お疲れさま」としか言えなかったのが心苦しかったんですけど、それ以上にすごいいいシーンになっているので、楽しみです。

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『真一文字拳』シーザー役:沖原一生さん

シーザー役をやらせていただきました沖原一生です。
(撮影で苦労した点は?) 怪我とかはなかったんですけど、ぼくの役は炎天下の中、体にオイルを塗りまくり「ぃえええぃ」みたいなことを勢いでずっとやっていたんですね。それがけっこう体には堪えました。
 たくさん日本映画が作られている中で、アクションとコメディ、ものすごくあっさりした見やすい映画だと思うんですけど、これだけ面白くできたのはひじょうによいことだと思うし、あっさり観られるのが一番いいことだと思います。
(男性ばかりの現場でしたが?) 女性を挟まない上での男臭い会話ってあるじゃないですか。それをしていたように思いますね (増本監督から「下ネタってこと?」)柔らかくいえば下ネタですね、ハイ(笑)。

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『真一文字拳』増本庄一郎監督

『真一文字拳』の監督をやりました増本です。この世界に入るきっかけもジャッキー・チェンへの憧れだったというくらい、ジャッキー・チェンを観て育ったので、今回こういう本格的なカンフー映画が撮れて幸せです、ぜひみなさんに観ていただければと思います。
 ぼくは吉本興業で芸人もやっていたので、自分のたどってきた道、お笑いと、男の子心を育ててくれたカンフー映画を融合できればと思ってこの作品に取り掛かったんですけど、とことん融合できたと思っています。そして真一文字拳という役を鈴木信二くんが演じてくれて、たぶん日本の役者の中では真一文字拳役は彼しかいなかったとぼくは思っています。それは観ていただければ一目瞭然だと思います。それから、ぼくの作品には毎回、板尾創路さんに出ていただいているんですけど、毎回新しい板尾創路ということで研究しているんです。今回も、ふたつの新しい板尾創路が観られます。関西弁の板尾創路がウソ関西弁を喋っていたり、あの板尾創路がカンフー・アクションをやっているという、そのふたつの点も見どころかなと思っています。

 美少女が揃った『聖白百合騎士団』と、男子ばかりの『真一文字拳』と、同じアクション映画ながらまったく違ったタイプの2作品は、5月9日(土)より、渋谷シアターTSUTAYAにて2本同時レイトショー。
 また、5月16日には、2作に『ハード・リベンジ、ミリー』(辻本貴則監督)を加えた「Neo Actionシリーズ」3作品のほか、『片腕マシンガール』(井口昇監督)、『地獄甲子園』(山口雄大監督)と、アクションが見どころの5作品の上映と豪華ゲストによるトークをおこなうオールナイトイベントが開催されます。

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カメラマンのリクエストに答え、真一文字拳役の鈴木信二さん(右から4人目)は拳法の構えを決めてくれました

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