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『携帯彼氏』完成発表会見

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会見に出席した船曳真珠監督、石黒英雄さん、川島海荷さん、朝倉あきさん、柴田一成プロデューサー(左より)。出演者3人は劇中の制服衣裳で登場

 ドラマやCMなどで人気の川島海荷(かわしま・うみか)さんの初主演映画『携帯彼氏』(10月24日公開)の完成発表会見が8月11日に都内でおこなわれ、川島さんと共演の朝倉あきさんと石黒英雄さん、船曳真珠(ふなびき・しんじゅ)監督、柴田一成プロデューサーが出席しました。
 『携帯彼氏』は、大ヒットを記録した『恋空』『赤い糸』などを生んだ人気ケータイサイト“魔法のiらんど”に掲載され、女子中高生を中心に人気となった同名ケータイ小説が原作。ダウンロードした人が次々に死んでいくという恋愛シミュレーションゲーム“携帯彼氏”にまつわる恐怖の物語を、『リアル鬼ごっこ』の監督である柴田プロデューサーが脚本化し、東京藝術大学大学院映像研究科出身で本作が初長編となる船曳監督のメガホンによって映画化が実現しました。

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主人公・上野里美役:川島海荷さん

今回の映画で主人公の里美を演じさせていただきました川島海荷です。この映画の原作がケータイ小説なんですけど、私は実際にこの小説をケータイで読んでいて、それを映画化するって聞いたときに、すごいビックリして、でも楽しみであり、それに自分が出られるのも幸せだなと思ってやっていました。この間、完成した作品を観て、スピード感があって、ドキドキハラハラの展開が、特に最後のほうは自分までドキドキしてしまうような感じだったので、ぜひいろいろな方に観てほしいなと思います。特に、私と同い年くらいの方には共感していただけるところもあると思うので、観にきてください。
(映画初主演について) 最初にお話を聴いたときはもちろん嬉しかったんですけど、不安とかプレッシャーのほうが大きくて「私でいいのかな」とか「どうしようか」とか戸惑ったこともあったんですけど、とにかくいまの自分にできることを頑張ろうと思って撮影に臨みました。ほんとにスタッフさんもキャストの方もいい人ばかりだったので、感謝しています。
(撮影で楽しかったことや大変だったことは?) 楽しかったことは、私はあまり同年代の方と共演することがなくて、今回がほぼ初めてなくらいなので、石黒さんとは4日間くらいしか一緒じゃなかったんですけど、それもいろいろなお話ができて楽しかったし、あきちゃんとはずっと一緒だったので、お話ができて楽しかったです。大変だったのは、最後にポルターガイストとかが起こるシーンがあるんですけど、そこで強風が吹いたりとか、物が飛んできたりとか、そういうのが顔に当たって痛かったです(笑)。面白かったんですけど、大変でした。

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里美の友人・小野寺由香役:朝倉あきさん

川島海荷ちゃんこと里美の友達の由香役をさせていただきました、朝倉あきと申します。この間、完成した映画を観まして、ほんとうに女子高生に共感していただけるような、怖さと恋愛とがうまく混ざりあって、最後はスピード感あふれるところに集まって、すごいスリルのあるいい作品になっていて、そんな作品に関われたことがすごく嬉しく思っています。女子高生だけではなく、いろいろな年代の方にこの『携帯彼氏』の“ケータイのホラー”という怖さを体感していただけたらいいなと思っています。どうぞみなさん観にきてください。
(里美と由香の友情が描かれていますが?) それもストーリーの見どころでもあると思うんですけど、由香ちゃんも里美ちゃんに負けずいろいろと怖い目に遭うので、ほんとにそういうシーンはやりがいがあったというか、体を張らせていただきました(笑)。けっこうリハーサルのときからスタッフさんにドン引きさらながらも怖がったりとか、一生懸命やったのが思い出に残っています。
(怖がるシーンではどう気持ちを作っていった?) 原作を読んだときに、自分の中で「こういう感じなんだ」っていうイメージがあったので、すごく原作に助けられたのと、海荷ちゃんが怖がるところを見ていて、リアル女子高生の怖がり方というか(笑)、私も一応女子高生なんですけど、そういうところは参考にさせていただきました。

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里美の憧れの相手・高原直人役:石黒英雄さん

直人を演じました石黒秀雄です、撮影期間は、ぼくが参加したのは4日間だけだったんですけどすごく濃い4日間でした。ほとんど主演の川島海荷さんと撮影させていただいて、現場では朝倉あきさんと会う機会がなかったんですよね。だから打ち上げと、ここで会うのが2回目です(笑)。映画を観た感想としては、すごくテンポよくできている映画なので、気楽に観ていただけたら嬉しいですし、早く公開にならないかなという気持ちでいっぱいです。
(役作りに苦労は?) そんなに大変ではなかったです。普通の高校生ということで、普通な気持ちで、普通に接しました。
(ケータイの中にいるという場面がありますが?) あれは最新技術らしくて、撮影に入る前に素の石黒英雄の状態でカメラの前に座りまして「1秒間に何コマ撮るからそのまま動いてくれ」とか「ゆっくり表情を動かしてくれ」って言われて「もうちょっと首とかいろいろ動かしてくれ」とか、初めてやったんですけど、すごい技術で、パシャパシャパシャって撮って、それがすごく印象深いです。

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脚本・プロデュース:柴田一成さん

プロデュースと、脚本を書かせていただきました柴田です。『恋空』で有名な“魔法のiらんど”さんに大変コンセプトの面白い原作をいただきまして、素晴しいキャストに恵まれて、かなり面白い映画になったと自負しております。
(キャスティングについて) 役者さんの魅力って、ルックスとか雰囲気とかでもあるんですけど、この映画の場合は、主人公の里美であれば、始めはおとなしいんだけどどんどん強くなっていくというというところがあって、親友の由香は、最初はお姉さん的立場なんですけど、どんどん追いつめられて弱い部分が見えてくる。直人は、ほんとにコイツはいい奴なのか悪い奴なのかわからないという謎めいた部分を秘めているんです。なので、そういうところを表現できるのが、この3人の方々だったということです。模範解答みたいですね(笑)。
(この原作を映画化するにあたって) ケータイ小説というと『恋空』であったり『赤い糸』だったり、わりと純愛実録もののような作品がはやっているので、そういうものは飽きているかもしれないから「今回のは違うぞ」と。ラブストーリーの要素も入っているんですけど、ひじょうにサスペンスタッチで、原作はホラーっぽいテイストなんですけど、映画化するにあたって、ハリウッド的なサスペンス映画、みなさんから「スピード感がある」というお話がありましたけど、そういうものを目指して脚本を書いていました。

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船曳真珠監督

初の長編劇場作品ということでひじょうに大変ではあったんですが、素晴しい経験だったなと、いま思い返しています。キャスト、スタッフの方々プロデューサーの方々、もう、みなさんのお力でティーン・ムービーなんですけど、、ほんとに老若男女のみなさまに楽しんでいただけるエンターテイメント作品になったと思います。みなさまどうぞ劇場までお越しください。
(大学院の恩師である黒沢清監督からのアドバイスは?) 具体的な内容のアドバイスはいただかなかったんですけど、撮影に入る前にメールやお会いした際に、すごい激励していただきました。やはり藝大で学んだこと、黒沢さんから教えていただいたことは映画を作る上での心構えになっていると思います。すごくいつも励まされていました。

 映画の内容にちなみ「もし実際に恋愛シミュレーションゲームがあったらやりたいですか?」という質問がされると、主演者3人はそれぞれ「映画みたいに変な噂があったら怖いと思うんですけど、普通にゲームとしてだったら自分の理想の男性像みたいなのを勝手に作ってやってみたいなあと思いますね(笑)」(川島さん)、「私はしないと思うんですけど、みなさんがどういう理想の彼氏彼女を作るのかってのは興味があります」(朝倉さん)、「どこまでリアルかっていうのが気になるところですね。すごくリアルに近づくんだったら勉強になるのでやってみたいです」(石黒さん)と、三者三様に回答しました。

 そして会見終了後には神田明神でヒット祈願がおこなわれ、川島さん、朝倉さん、石黒さんは境内に設置された巨大な携帯電話の“画面”の中に入ってポーズをとりました。

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巨大な携帯電話の中でポーズを決める石黒英雄さん、川島海荷さん、朝倉あきさん(左から)

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神田明神の境内に登場した巨大携帯電話。サイドのボタンまで作りこまれたその出来映えに川島さんたち出演者も興味津々

 監督に見せてもらったDVDで勉強したという恐怖の表情や、緊張しながらのラブシーンなど、初挑戦の演技を観てほしいという川島さんは、「ドキドキハラハラするシーンもあり、すごいスピード感のある映画になっているので、ぜひいろいろな人に観にきてほしいと思っています」と映画をPRしました。

 『携帯彼氏』は、会見に出席したキャストのほか、桑江咲菜さん、小木茂光さん、星野真里さん、大西結花さんらが出演。10月24日(土)より、新宿ピカデリーほかにて全国ロードショーされます。

作品スチール

携帯彼氏

  • 監督:船曳真珠
  • 出演:川島海荷 朝倉あき 石黒英雄 ほか

2009年10月24日(土)より、新宿ピカデリーほかにて全国ロードショー

『携帯彼氏』の詳しい作品情報はこちら!

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