最新作『鉄男 THE BULLET MAN』の公開を間近に控える塚本晋也監督の作品を一挙上映する特集上映「塚本晋也大図鑑 SHINYA TSUKAMOTO FILM FESTIVAL 2010」が5月8日にシアターN渋谷で開幕し、塚本監督の名を世界に轟かすきっかけとなった『鉄男』(1989年)と、その続編『鉄男II BODY HAMMER』(1993年)で鉄男を演じた田口トモロヲさんと『鉄男 THE BULLET MAN』で主役を演じるエリック・ボシックさんが、塚本監督とともに「新旧鉄男対決」と題したトークショーをおこないました。
塚本監督が「ふたりは似ているところがあって、普段はおとなしくて真面目。真面目なんだけどブッ飛んでいる振り幅がある。鉄男は普段は真面目なサラリーマンが変貌していくので、その両方ができるふたりです」と評する新旧鉄男俳優は、それぞれ撮影時のエピソードなどを披露。「昔はフィルム撮影だからほとんどワンテイクだったでしょ? いまはデジタル撮影だから3時間も4時間も撮り直す」と話すエリックさんに田口さんが「昔はフィルムをあまり回せないから、その分準備に時間がかかる」と応じ、どちらの撮影が大変だったかと、イベントのタイトルどおり対決の様相を見せる場面もありました。
2週間にわたり塚本監督の作品を日替わりで上映する「塚本晋也大図鑑 SHINYA TSUKAMOTO FILM FESTIVAL 2010」に加え、5月15日(土)から21日(金)まで池袋シネマ・ロサにて『バレット・バレエ プレミアバージョン』が日本初上映。塚本監督は「節目としてはありがたいイベントを仕掛けていていただいています。ぜひ古い映画もスクリーンでご覧になってください」とイベントをPRしました。